うつ病が治らない・くりかえすのはなぜ?どう対処すればいい?

うつ病の完治には時間を要します。

また、治ったと思っても再発することもあり、
治療期間が数年にわたることも少なくありません。

ここでは、うつ病が長引いたり再発したりする原因や
そういった際にどう対処すべきかについてまとめています。

うつ病は、きちんと治療を受ければ必ず治る病気です。

しかし、風邪のように「薬を飲んで熱が下がったから治った」と
簡単にはいきません。

個人差はありますが、半年~1年程度は治療を行うケースが多くあります。

なぜうつ病は長引くのか、また、どのような対処をすればよいのか、詳しく解説します。

うつ病が長引く・再発する原因

うつ病の治療には、薬を飲みながら病状を取り除いていく「急性期」と、
社会復帰に向けて以前までのペースを取り戻していく「回復期」があります。

薬物治療を行う「急性期」の間、患者は薬を飲み、
様子をみながら治療に励みます。

この時期を過ぎると、回復期に入るのですが、
この時期、病状は大きな波を描くように、
よくなったり悪くなったりをくりかえします。

このよくなった時期に「もう大丈夫だ!」と自分の判断で薬を飲むのをやめて、
社会復帰しようと考える人が少なくありません。

しかし、完全に回復したわけではありませんから、
再び抑うつ状態に入り、結果、うつ病が長引いたり、
再発させたりしてしまうのです。

長引かせない対処法・予防策

うつ病の治療中は、症状が改善されてもすぐに服薬を止めず、
しばらくは抗うつ薬を飲み続けることが大切です。これを「維持療法」と言います。

うつ病の患者は、早く社会復帰したい、早く治したい、と
強く思うものですが、うつ病から回復するには時間がかかるのが一般的です。

それを念頭に置き、焦らずじっくりと治療に向き合うことがなによりも大切です。

焦って無理をしたり、服用を止めたりすると、
症状がかえって悪化してしまったというケースが少なくありません。

再発を防止するにも、抗うつ薬を服用し続けることが重要です。

うつ病は2~3年以内に50~80%が再発するといわれているほど
再発率の高い病気です。

いったん症状が落ち着いたと感じても、
自己判断で服用や治療を中止しないようにしましょう。

うつ病治療では、周囲のサポートも欠かせません。

家族なら「本人がいちばんつらい」ということを理解して
本人がじっくり休養できる環境を整えてあげましょう。

職場の方なら、ゆっくり復帰していけるよう、仕事内容に配慮してあげてください。

うつ病の回復は一進一退です。

たとえ病状が再発しても治ることを信じて、
「あせらず」「あせらせず」の気持ちでいることが大切です。

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