うつ(鬱病)という呼び方は、病名なのでお医者様だけが診断できる言葉です。
まぁそれはそれとして、
うつ(鬱病)と呼ばれる状態の心理=心を主人公とした時の心の状態を書いてみますね。
この記事は、私自身のうつ(鬱病)克服経験と、
病院でうつ(鬱病)だと診断された方たちとの
セラピーで感じたことをもとに書いています。
うつ(鬱病)と診断され、苦しんでいる方たちの安心材料になるといいですね。
うつ(鬱病)をひとことでいうと?それは「?」がたくさんあること。
うつ(鬱病)と呼ばれる状態を一言のキーワードで表すと「?」になります。
そう「?」=クエスチョンですね。
「?」ばかりが心にあふれてしまっているってことですね。
例えばとあるサラリーマンさんが、毎日毎日お仕事に追われていたとすると…
一体いつまで忙しんだろう?
自分はなんで怒られたんだろう?
ここまで仕事をしなきゃならないんだろうか?
あのとき自分がもっとこうしていれば良かったのだろうか?
そして「?」が「?」のままだと…
自分はいったい何に疑問を抱いているんだろう?
自分はどうしたいのだろう?
自分はどうしたらよいのだろうか?
人も同じように疑問を感じているんだろうか?
自分は何かおかしいのだろうか?
さらに「?」が増えていくと…
スッキリしなくて当然ですよね。
なので憂鬱になって当然です。
そして、これ以上「?」が増えると苦しいので、
何も起こらないでほしいと思うようになり、
何もしないほうが良いと心は感じるようになります。
そのうち「?」そのものをまとめて消したいと思うようになります。
切って捨てるか?
袋に入れて見えなくするか?
自分もろともなくしてしまうか…
でも、心から「?」だけ取り出して捨てることなんてできませんね。
目覚ましい時計みたいに袋に閉じ込めても「?」は鳴り響きます。
うつ(鬱病)克服は「?」を減らすこと、でも答え=正解は必要じゃない!
じゃあどうするか?
それはとてもシンプルです。
「?」を放置しなければいいだけなんですね。
たとえば先ほどのサラリーマンさんだったら…
一体いつまで忙しんだろう?と感じたときになんと答えましょう?
「きっと、来年の春には忙しくなくなってるよ」って答えますか?
そうですね。
それもいいんですが私ならこう応えます。
「自分はいったい何に疑問を抱いているんだろう?」
「そっか。。。自分はいったい何に疑問を抱いているんだろう?って
思って無理はないよね~」
「自分はどうしたいのだろう?」
「そっか。。自分はどうしたいのだろう??って思って当然だよね~」
要するに、正解を答えるより、ただ反応してあげればよいわけです。
答える と 応える の違いですね。
少し難しい言い方をすると肯定するってことですね。
「?」があって当然だね。って肯定してあげることで「?」は和らいでくれます。
「?」な気持ちの目的は正解を知りたいのではなくて
「?」があることを認めてください!ってことなんです。
つまり私のところにお越しくださるうつ(鬱病)で苦しんでいる方は、
「自分に一体何が起こっているのか?」という
大きな「?」に苦しんでいるわけです。
なので、まず「一体何が起きてるか?わからなくて当然ですよね」ってことと、
「こんな目的で、こんないきさつでこんな感じのことが起こってるんですよ。」
ってことに深く納得いくとうつ(鬱病)の症状が収まっていきます。
面白いでしょう?
うつ(鬱病)の症状は、
うつ(鬱病)の症状が起こって当然なんだって
納得するだけで収まるんですね。
なので、うつ(鬱病)克服とは、
「?」を放置せず「?」があって当然だって認めてあげるだけとも言えます。
まぁとはいっても納得には時間がかかります。
注意が必要なのは、
小さい頃から「?」を感じ続けている方もいるということですね。
自信がない…なんて言い方もしますね。
これでいいのかな?
誰かに変に思われていないかな?
あの人は怒っているんじゃないかな?
失敗したら怒られるかな?
私は基本的に悪いのかな?
などなど
でも、大丈夫(^_^)
そしたら小さい頃から感じ続けている「?」に応えていけばいいだけです。
答え=正解は必要ありません。
答え=反応してあげればいいだけですね。
そして心の素晴らしいところは、
一番深いところ=影響が大きいところの「?」に
応えてあげれば、そこから枝分かれした「?」も
全部和らいでくれるってことです。