長く続く重度のうつ病の症状と特徴、対処法

長く続く重度のうつ病の症状と対処法

うつ病は治療せずに放置しておくと、
悪化して重度のうつ病になってしまう可能性があります。

重度のうつ病になると、どういった症状が現れるのでしょうか。
重度のうつ病の特徴や、重度のうつ病になったときの対処法を紹介します。

うつ病は人により症状の出方もさまざまで、
軽度のうつ病の人もいれば重度のうつ病の人もいます。

ここでは、重度のうつ病について、その症状や特徴、対処法を、
うつ病の重症度チェックリストとともに紹介します。

重度のうつ病とは?

治療をせずに放っておく、または、
治療を受けていたとして通常の治療法がまったく役に立っていない時、
うつ病の症状は悪化していきます。

重度のうつ病の場合、気分の落ち込み、食欲不振、睡眠障害などの症状ほかに、
もっとも特徴的なものとして「自殺願望」が起こります。

長期間続いた抑うつ状態が自尊心の喪失を招き、
「この世から消えてしまいたい」という思考状態に
陥っている場合が少なくありません。

また、重度のうつ病には、妄想、幻覚のような精神症状を伴う場合もあります。
どちらにしても非常に危険な状態と言えます。

うつ病の重症度セルフチェック

ここでは、うつ病の重症度が確認できるセルフチェック方法を紹介します。

うつ病の重症度をチェックする方法はさまざまありますが、
ここではICD-10を紹介します。

これはWHO(世界保健機構)が設定したうつ病の分類表で、
うつ病を「軽症うつ」「中症等うつ」「重症うつ」の3つに分類します。
日本の精神医療の現場でも採用されている評価方法です。

次の質問の当てはまる項目にチェックを入れてください。

典型的な症状

□1 ほとんど1日中憂鬱で沈んだ気分である

□2 仕事や趣味、対人関係などに興味や喜びを感じられない

□3 疲れやすくなった。活動性が低下した

そのほかの症状

□4 集中力や注意力が低下している

□5 自分はだめだと思う、自分に自信がない

□6 「悪いのは自分だ」という罪悪感や、「自分は無価値だ」という思いにとらわれる

□7 将来に希望が持てない

□8 自殺したいという思いにとらわれる。自傷行為をしたことがある。

□9 不眠(まれに過眠)がある

□10 食欲が低下する(まれに増加)している

判定方法

設問1~3で2つ、4~10で2つ当てはまる項目があり、それが2週間以上続く

=軽症うつ

設問1~3で2つ、4~10で3つか4つ当てはまる項目があり、それが2週間以上続く

=中等症うつ

設問1~3で2つ、4~10で5つ以上当てはまる項目があり、それが2週間以上続く

=重症うつ

もちろん、この結果だけでうつ病の重症度を診断することはできませんが、
点数の高かった人は、早々に診断を受けることをおすすめします。

重度のうつ病になったときの対処法

重度のうつ病は、薬物治療や精神療法など、
一般的な治療法では改善できない状態と言えます。

「この世からいなくなりたい」などの自殺念慮を持ち、
治療にも長い時間がかかるので、
周囲のサポートも欠かせません。

入院させるなどの処置も考えなければならないでしょう。

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