うつ病と依存症②~摂取障害~

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摂食障害は、依存症の1つです。
依存症とは、ある物事に依存し、
それがないと身体的・精神的な平常を保てなくなる状態です。

誰でも何かにしばらく夢中になって続けた事や物はあると思います。
それが自分にとっての楽しみで終わらせることができる人と依存症の人は異なります。

自分をコントロールできる時点で依存症とは言いません。
本人は心の状態が不安定なため、安定・安心感を得るために何かに依存しています。
それを取り上げるのではなく、心の状態を安定させることが重要です。
そのため依存症はうつ病を併発していることが多々あります。

 

依存症を克服するには、本人が依存症や自分の内面と向き合うことももちろん大切ですが、
周りの人の正しい病気への理解とサポートも必要だと思います。

容易ではありませんが、依存症の本人もサポートする家族も知らないより、
知っている方が回復に有利です。

私がうつ病の時に苦しんだ摂食障害の経験 

今回は私が苦しんだ摂取障害について書きます。
摂取障害はその正体を誤解されていることが多いため、
悪化させてしまうことがよくあります。
私自身もそうでした。

 

その誤解の一つは、摂取障害は嚥下障害や
味覚障害などの食べるための機能の障害とは異なり、
依存症の一つだということです。また単なるダイエットとも異なります。

 

摂取障害には拒食症と過食症があり、この二つとも、それぞれ特徴があります。
拒食症は更に「過食を伴わない拒食」と「過食(むちゃ食い・排出型)を伴う拒食」
と分けられ、過食は「むちゃ食い・排出型」と「非排出型」に分かれます。

 

拒食症と過食症の違いは、体重が極端に少ないこと、
生理が続けて3回以上来ない場合は拒食症で、
単に過食をしているから過食症なのではなく、

極端に痩せていて生理が来ない場合は
「過食(むちゃ食い・排出型)を伴う拒食」ということになります。

 

拒食症の人は頑張り屋で、努力家、独りで何でも解決しようと頑張ります。

そして保守的でとても不安感が強いのが特徴です。

一方過食症の人は自分に厳しく、
自分に嫌悪感を抱いているのが特徴です。

保守的な拒食症とは異なり、
過食症の人は好奇心旺盛で自分を好きになるために
色々な挑戦をしようとします。

「過食を伴わない拒食」の人は拒食症の要素だけを持ち、
「過食を伴う拒食」の人は
拒食症であっても過食症の要素が強いことになります。
そのため拒食症と過食症とでは、見守り方が若干変わってきます。

 

共通している点は、食に対して異常なこだわりがあり、
また恐怖心があります。

人前で食べることが大変苦痛です。

家族は食べさせようと懸命になって食卓に本人を引っ張り出そうとしますが、
逆効果です。本人が抱く不安感、劣等感、罪悪感を癒す必要があります。

 

摂取障害に陥ってしまう人は幼少期から家族にありのままの自分を出せずに

 

“良い子でいよう”

“私が我慢すればいい”

“私が頑張ればいい”

 

と思いながら育ってきていることが多々あります。
言葉にできない欲求不満が摂取障害で表してしまっています。

 

 

 

摂食障害のよくある誤解とは?

よく摂取障害は

 

“母親の育て方が悪かった”

 

と言われることがありますが、これも誤解の一つです。

もちろん摂取障害は幼少期が大きく影響しているのは確かですが、
子供が摂取障害になってしまった時に、母親だけを責めても、
解決にならないどころか返って本人の心が葛藤し、混乱します。

子供が育つ過程で、母親の育て方だけが影響するわけではありません。

母親以外の人がどんな風に子育てに携わってきたかも重要ですし、
家族全体がどのようにコミュニケーションをとってきたかも大切です。

できれば家族全体で個々を振り返り、回復に努めてほしいと思います。

これは摂取障害に限らず、全ての依存症に共通することです。

しかし、誰もが両親が健在とは限らないので、
自分一人で乗り越える場合は本当に大変なことだと思います。

 

治療はもちろん、うつ病や強迫観念等を併発している場合は
抗うつ剤などの併用も必要かもしれませんし、拒食症が重度で
栄養失調を起こしている場合は入院して栄養を補うことも必要だと思います。

 

しかしそれは根本的な治療にはならず、例え摂取障害は善くなっても、
他の依存症に移行もしくはうつ病などが悪化してしまいます。

逆に心のケアを優先し、病を治すことに前向きになった上で
摂取障害が完治すれば、必然的に心の病も快方に向かうはずです。

 

摂食障害を改善するポイントとは? 

ポイントは幼少期からの「私は価値がない・私は我慢しなきゃいけない・
一人で頑張らないといけない」という観念を少しずつでも手放して、
自分だけで解決しようとせず、色んな人の力を借りるようにしていくことです。

 

私個人的には、ヒプノセラピー(前世・退行療法)がとても有効でした。

けれどカウンセラーやセラピストは本当に腕が確かな知識や
経験豊富な方でないと逆効果です。

私は本当に幸運に良い先生と出会えましたが、
逆にカウンセリングがトラウマになっている人も沢山見てきました。

 

また私が今注目しているのは精神科医の水島広子さんがその効果を讃えている
「対人関係療法」です。

こちらは水島先生の著書

自分でできる対人関係療法

拒食症・過食症を対人関係療法で治す

をぜひ読んで頂きたいと思います。

 

次回はオーバードーズについて書きます。

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