うつ病と依存症④~アルコール依存症について~

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アルコール依存症は、依存症の1つです。
依存症とはあるものに依存し、
それがないと身体的・精神的な平常を保てなくなる状態です。

依存症は物質に対するもの(煙草、アルコール、糖質、薬物等)と、
行為に対するもの(インターネット、買い物、摂取障害、自傷行為、性行為等)、
また共依存のように人間関係に対するものがあります。

アルコール依存について

アルコール依存症は慢性的な症状であり、
急な処置が必要である急性アルコール中毒とは異なります。

やはり他の依存症と同様、心の問題に目を向ける必要がありますが、
アルコール依存症の怖いところは、薬物依存と同様に飲酒の
コントロールを自身でできない精神的依存から離脱症状などを
起こす身体的依存も伴うところです。

後遺症として脳や内臓に深刻な障害をもたらすこともあります。

私の従兄はアルコール依存症で命を落としました。

 

従兄は両親を独りで介護し、
その両親を看取った後から始まりました。

介護中は少し飲み過ぎているかな、
という程度で深刻な飲酒はありませんでした。

しかし両親の死後、張りつめたものが
切れたように飲酒し始めました。

私は一緒に暮らしていなかったので、
どのような経過を従兄がたどっていったかの詳細は
把握できませんでしたが、

しつこい電話と肝機能障害で病院に運ばれたことをきっかけに
従兄の深刻な飲酒に気付きました。

アルコール依存症の人は中々自分の依存状態を認めようとしません。

従兄も自分のアルコール依存を認めようとしませんでした。
「自分は違う」と言い張ります。

しかし肝臓、胃、胆嚢、膵臓、腎臓を悪くし、激痩せ、
髪は抜け落ちて歯はボロボロ、見た目は老人のようになっていきました。

最期の方は会話をすることもできなくなり、
脳が委縮して痴呆もみられるようになりました。

依存症の更生施設に入所するも脱走を繰り返し、
最後の脱走直後、命を落としてしまいました。

 

アルコール依存症に限らず物質への依存は、
寄り添う家族にとっても大変な労力を要します。

家族にも生活があり、仕事や育児もしなければいけませんし、
社会的な立場もあります。

全てを犠牲にして本人の傍にいることは
とても難しいことです。

治療にはもちろん周りの人の理解やサポートが必要ですが、
何よりも本人が依存から抜け出すことを望み、治療に向き合わなければ、
どんな薬も治療も効き目はありません。

依存症の人の中には、依存症という暗いトンネルから
抜け出したがらない人もいます。

本人が出たいと思わなければ説得に時間がかかります。
トンネルの外からこちらが呼びかけても出てきませんし、
自分もトンネルの中に入って連れて出てこようとしても、
それにはリスクがありますし大変なエネルギーを消耗します。

 

貴重な時間、場所、お金、チャンスよりもお酒を優先し、
頭の中は常にアルコールのことでいっぱいで、まるで囚人の
ようなのに、本人はその状態から変化することを嫌がります。

依存症の人はだらしがなく、自分をコントロールできない
心の弱い人のように見えますが“がんばる人”程依存に陥りやすいです。

 

例えば、

・子供の頃から自分を抑え続けてきた

・快感によって今の苦しみを紛らわせたい、少しの間でも良いから現実から逃避したい

・本当の自分、理想の自分、現実の自分のギャップがあり過ぎて常に葛藤している

・自己評価が低い

等が挙げられます。

 

 

 

依存の対象物から離れるには、

・自分を客観視すること

・環境を変える

・頑張るのをやめる

 

ことが大事です。

急性の症状には応急処置として薬が必要になりますが、
基本的に依存症に薬も代用品はいらないと私は思っています。

今度は薬や代用品を手放すことが辛くなるからです。
心の中が詰まらない、満たされないからそれを埋めるために
何かに依存してしまいます。

本人が変化を恐れて治療を拒む場合、家族だけでは対処が
厳しいと思います。

そんな時は公的なアルコール依存症の相談窓口もありますし、
アルコール依存症に精通した有能なセラピストさんも
いらっしゃるので自分一人で抱えずに相談することをお勧めします。

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