パニック障害

パニック障害ってどんな病気?

パニック障害では、思いがけないときに突然、
動悸や息切れ、強い不安を伴うパニック発作が生じます。


そしてパニック発作が繰り返されるうちに、

発作に襲われることに対する予期不安
発作が生じる状況に対する広場恐怖を感じるようになり、


毎日の生活に支障をきたすようになってしまいます。


治療が不十分で病気が進行してしまうと、

うつ病うつ状態になるおそれもあります。

パニック障害

このような不安や恐怖は、「考えすぎ」や「心配性」など
気持ちのもち方や性格の問題と思われてしまいがちです。


しかし、パニック障害は脳の働きが

普段のときとは変化しているために、
医学的な治療が必要な状態であることが
最近の研究でわかっています。


パニック障害は100人に1人はかかるといわれており、

だれでもかかるおそれのある病気です。


前向きに治療しましょう。

 

 

パニック障害になりやすい人は?

パニック障害の患者さんは、「女性」「若年者」
「一等親(親、兄弟、同胞)がパニック障害」の場合に
多いことが知られていますが、
だれでもかかる可能性のある病気です。

 

 

パニック障害の原因は?

原因は、今のところまだはっきりしていないところもあります。
しかし、これまでの研究から、
パニック障害は気持ちのもち方でなく、
脳内の不安に関する神経系の機能異常に関連していることが
わかっています。


これは、パニック障害の患者さんでは、

脳の3つの部分に通常とは違った変化が起こっていることが
指摘されているためです。


脳の各部位のそれぞれがもつ機能に応じて、

パニック発作や予期不安、広場恐怖などの
症状があらわれていると考えられています。


これらの部位はお互いに関連しあってネットワークを作っています。

大脳


(1)大脳

思考や意思などの高度な精神活動にかかわる場所です。
パニック障害ではこの部位のセロトニンの分泌異常により、
回避行動などが生じると考えられています。


(2)大脳辺緑系

本能的な不安や興奮が生まれる場所で、
ここで分泌されるセロトニンという物質がその調整を行っています。
パニック障害ではこの部位のセロトニンの分泌異常により、
漠然とした強い不安が続くのではないかと考えられています。


(3)青斑核・視床下部

青斑核は脳内で警報装置のような役割をしていて
危険があるとシグナルを出し、
このサインを視床下部がキャッチし
血管や心臓、汗腺に反応を起こします。


パニック障害ではこの部位の誤作動により、

危険がないのにもかかわらず、パニック発作が
起こってしまうのではないかと考えられています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA