親との関係が悪いから心の病になりやすいのか?

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あなたは親との関係にわだかまりを感じていませんか?

心を病んでいる人全てが、“親との関係がうまくいっていない”とは言えませんが、
逆に自分の親に対してのわだかまりが大きければ大きいほど
心を病んでしまう傾向があります。

 

世の中には色々な家庭環境があり、特に最近は昔とは違って
一概に正常な家庭と異常な家庭と差別はできません。

また極一般的な家庭に育ち、虐待を受けたわけでなくても、
親にわだかまりを持って生きている人は沢山います。

 

私は父親がアルコール依存症で、母親を怒鳴って暴行していたのも、
物を壊すことも、泣くことを禁じられたことも、子供なりにとても傷つきました。

また父親からのストレスでいつも自分に対して苛々し、
体罰を与えてきた母親にもわだかまりを持って育ってきました。

 

子供は生まれた時から親に対して憎しみや恨みを持っているわけではありません。

むしろ子供は親が子供を愛す以上に親を無償に愛し、信じています。
そのため子供の頃は大好きなお父さん・お母さんに愛されよう、
認めてもらおうと健気に努力をします。

それでも尚親が自分に対して無関心であったり過干渉であったりすると、
子供は親の気を引くために問題行動を起こしたり、感情を抑圧し過ぎて
心を病んでしまったりします。

 

 私も親との関係で、どうしても親が許せなかった時がありました。

私も子供の頃は一生懸命、父の暴力を止めさせよう、苦労をしている母の役に立とう、
両親を笑顔にしようと努めていました。

ところが思春期を迎えた辺りから自我が芽生え、自立心も大きくなり、
すっかり両親に対して失望し、受け入れられなくなっていきました。

 

どうして私はこんな家庭に生まれたのだろう?
私は親から愛されなかった、不必要な子供だ…

 

そう思い、両親を深く恨みました。

友達やカウンセラーさんに話しても

“親を許したら楽になる”

“いつまでも恨んでいても仕方ない”

そう言われて、親を許せない自分を情けなく思い、更に辛くなってしまいました。
許したいけれど許せない…
だけど親を許せずに苦しい思いをしているのは確かでもありました。

 

どんなに未熟な親であれ、親を許さずにいるということは巡り巡って
自分の血を否定することになります。

大嫌いな親の癖に限って、自分にも同じ癖があったり、
親のようにはなりたくないと思いながら親とそっくりな
自分の一面を見てがっかりしたりします。

 

理由もなく虚しかったり、哀しかったりするのは、

もしかしたら両親に一生懸命愛されようと
頑張った努力が報われなかった虚無感が
潜在意識に残っているからかもしれません。

 

私は親を許そうと努めるより前に、まず自分自身を許して欲しいと思います。

親も人間なので、完璧な親はいませんし、子供との相性もあります。
親は良かれと思って子供にしていたことが
子供を深く傷つけてしまっていることもあります。

また親自身も未熟な親の下に育ち、
自分をコントロールできずに子供を虐待したかもしれません。

しかし、どんなに親からの愛情を感じられずに育ったと思っていても、
今のあなたが存在するのは親のおかげです。

そしてその親に育ててもらうためにあなたが頑張った成果です。

 

親が許せない

親を受け入れられない

 

そんな時はその感情を無理に抑え込まず、
自分の感情としっかり向き合って下さい。

そして頑張った自分も、許せずにいる自分も受け入れて認めて下さい。

時間がかかるかもしれませんが、小さな前向きな努力がやがて大きな奇跡を
生むことになります。

 

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