うつ病の原因

「うつ病はなぜ起こるのか?」
はっきりした原因はまだよくわかっていませんが、

脳で働く神経の伝達物質の働きが悪くなるのと同時に、
ストレスやからだの病気、環境の変化など、
さまざまな要因が重なって発病すると考えられています。


大切なことは、うつ病はただ1つの原因のみで

発病するのではないということです

 

遺伝的要因
環境要因
・乳幼児の激しい環境
・家族や親しい人の死亡
・仕事や財産の損失
・人間関係のトラブル
・家庭内不和
・就職、退職、転勤、結婚、離婚
・妊娠、育児、引っ越し


身体的要因

・慢性的疲労
・脳血管障害
・感染症、ガン、甲状腺機能の異常
・月経前や更年期、出産後のホルモンバランスの変化
・降圧薬、経口避妊薬などの服用

 

過度のストレスがきっかけになることも

うつ病は、何らかの過度なストレスが引き金になって
起こることもあると考えられています。

さまざまなストレスのうちで特に多いのは
「人間関係からくるストレス」「環境の変化からくるストレス」です。

例えば「身近な人の死」や「リストラ」などの
悲しい出来事だけではなく、「昇進」や「結婚」といった
嬉しい出来事や環境の変化から起こることもあります。

 

うつ病になりやすいタイプ

うつ病になりやすいタイプとして、まじめで責任感が強く、
人あたりもよく、周囲の評価も高い人が多い
ということがいわれています。


このようなタイプの人は自分の許容量を超えてがんばりすぎたり、
ストレスをため込んでしまうため、こころのバランスを崩してしまいます。

すべてに完璧を求めるのではなく、
物事に優先順位をつけてやっていくようにするなど、
考え方を変えていくこともうつ病になりにくくするためには重要です。

 

しかし自分の性格を変えるのはとても大変なことです。

今回の「うつ病克服」は自身の性格を変える作用も
重要な方法だと捉えています。

 

循環気質

元気な躁状態と抑うつ状態を繰り返す双極性うつ病になりやすいタイプで、
社交的、善良、親切で親しみやすい反面、激しやすいという面をもっています。

 

執着気質

義務感が強く、仕事熱心、完璧主義、几帳面、正直、凝り性

などの特徴があります。

仕事の質は高いのですが、量がこなせません。

仕事を一生懸命完成さるために軽い興奮状態が続いたあと、
ガクッときて、抑うつ状態に陥りやすいタイプです。

また二者択一的で白か黒か、ゼロか100かという結果を決めつけたがり、優先順位をつけられないタイプでもあります。

 

メランコリー親和型気質

自己の性格だけでなく、他との関係も重視するタイプです。


そのため他人の評価が大変気になり、いったん何か問題が起きると、

悲観的になって、すべて自分の責任だと考えるタイプでもあります。

 

うつ病は女性と高齢者にも起こりやすい
データによると男性よりも女性のほうが
うつ病になりやすいとされていますが、
これは女性のほうが受診する患者さんの数が多いことに加え、


出産や月経など女性特有のからだの特徴や生活で起こりうる

さまざまな出来事なども理由になっているようです。


さらに、高齢者がうつ病になりやすいのは、
配偶者との死別や、社会的孤立など、
環境的にうつ病になりやすい要因がたくさんあるためです。

 

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