ストレスが、うつ病発症のきっかけになることもあります
うつ病の発症には、ストレスが大きく関係しているといわれています。
「心が弱い人はストレスに弱いから、うつ病を発症するのではないか」
と考える人がいるかもしれませんが、ストレスとはそもそも
「心や体にかかる刺激や負荷」を指します。
つまり、人によっては思いもよらない出来事がストレスになるのです。
親しい人との死別や離婚、あるいは病気になるなどといった
悲しい、つらい出来事がストレスとなるのは理解しやすいと思われます。
しかし、それ以外にも昇進や結婚、こどもの独立など、
どちらかというと明るい人生の転機でさえストレスとなることがあるのです。
うれしい、明るい出来事もストレスになりえます
悲しい、苦しい出来事だけでなく、
喜ばしいことが原因となって
うつ病を発症するのはどうしてでしょうか?
環境の変化に対する受け止め方は、人によってさまざまです。
喜ばしい出来事であっても、それが急激な変化となって
自分の生活に影響を及ぼす場合、自分なりに考え、
対処することが難しく、それが大きなストレスとなって
うつ病発症の要因となることもあるのです。
いまの社会は経済やシステムの構造がめまぐるしく変化し、
日常生活のさまざまなシーンにおいて急激な変化や進歩に
対応しないといけません。
そうした社会背景が、うつ病の患者さんを
急増させているのかもしれません。