多彩な治療法
うつ状態をおこす原因がはっきりしているときは、
その原因を取り除くことが検討されます。
たとえば体の病気が原因である場合はその治療を行い、
薬の影響が考えられる場合は可能であれば薬の中止、
それができない場合は別の薬への変更がはかられます。
性格的にストレスなどの影響を受けやすい人は
精神療法的なアプローチが効果的です。
こうしたうつ病でも、うつ状態が重症であれば
抗うつ薬による治療も平行して行われます。
うつ病と判断された場合には
一般に抗うつ薬による治療が行なわれます。
ただし、典型的なうつ病でも軽症の場合は
薬の効果がそれほど期待できないこともあるので、
薬物療法が絶対であるというわけではありません。
筆者のように10年間もの間、
ほぼ同じ薬を処方され結果、
医師に「治りません」と宣告されてしまう例も
あります。
薬物治療が完璧であるとは言い難く
他の治療法が必要となってくる場合が
多いと言えるでしょう。