女性のためのうつ病対策

うつ病の原因、ストレスとは!

ストレスは精神的なことだけではない

ストレスというと、多くの方は人間関係などの
精神的ストレスを思い浮かべがちですが、
ストレスの種類は全部で下記の5つがあります。

 

⒈精神的ストレス

精神的ストレスは、ある出来事に対して
「この出来事は自分に対してマイナスである」
と思うことがストレスです。


落ち込み・悲しみ・恐怖・ひがみ・ねたみ・不安・あせり・苛立ちなどの感情は、

マイナスな思考が脳内で渦巻いています。

 

ストレスの中で、最も強いものは、喪失体験です。

配偶者の死、離婚、夫婦の別居、親族や友人の死など、
いずれも高い評価でストレスとなると発表されています。

脳内では、マイナスの感情が強くなると、
アドレナリンやノルアドレナリンといったホルモンが分泌を活発にします。

脳内でこのホルモンが活発に働いている時は、心も体も緊張しています。
感情は、本能的なものであると共に、
思考次第でマイナスにもプラスにももっていかれます。


例えば、仕事で失敗をしたときに、

「この経験(失敗とは言わない)を生かして次につなげれば、
次はきっといい仕事ができる」

というように、プラスに考えていければ、
精神的ストレスは少なくなります。


たとえプラスに持っていかれないストレスであっても、

「その出来事をただ受け入れる」、
それだけで心のバランスは安定してくるのです。

 

小さいころの環境と性格形成

人によって、性格や気持ちの持ち方は千差万別です。
精神の状態には、気質と性格があります。

どの行動や捉え方がどっちととらえるのは難しいですが、
気質は生まれ持ったものです。


同じ親のもとに生まれて、同じように教育され
育ってきたとしても兄弟で性格が違います。


これは、もともと持っている気質の違いです。

そして、性格は生まれてからの環境によって作られたものです。

性格形成の中で、子供のころの特に養育者との関係は、
時として物事をマイナスに見てしまう癖がついてしまうことがあります。

子供は養育者(通常は両親)に保護のもとでしか生きていけません。
そのため、親との関係を断ち切らないことに無意識に全力を注ぎます。
つまり、養育者(通常は母親が多い)の機嫌を
損なわないように行動をします。

 

例えば、母親が完璧主義の場合、
子供は失敗しないように慎重に行動するようにしますが、

同時に母親がせっかちな性格だった場合、
「早くしなさい」と行動をせかされます。

この状態をダブルバインド(注1)と言い、
相反するメッセージ(多くの場合は命令)を受けているのです。

 

つまり、ブレーキを踏みながらアクセルを踏みなさいと
言っているようなものなので、
子供の心には非常に大きな負担がかかってしまいます。

大人になれば、正確なことを急いでやるというのは
相反することで難しいことだと理解できますが、
子ども時代にはそれが理解出来ません。

そのため「自分はだめな子だ」という自己イメージが出来てしまったり、
何か問題があると「自分のせいではないか」と
過度に思うようになったりしてしまいます。

この思考は大人になるまで引き継がれていきます。
すると物事をネガティブに考えることになります。
(特に女性は、母親との関係を断ち切りにくいので、
母親の影響を強く受ける場合も少なくありません)

 

このようなことを「性格だから」と一言で片づけられることもあります。

しかし、性格形成は子供時代に作られるので、
大人になって変えるのは困難なこともありますが、
心理療法や心理トレーニング次第では簡単に変えられる方法もあります。


ダブルバインド

ダブルバインドとは、相反するメッセージのことで、大人ならば不信感を覚え、子供はどちらを信用していいか分からないため困惑してしまうことを言います。
例: 母親が子供に「怒らないから正直に言いなさい」と怒りながら言う。

 

⒉ 構造的ストレス

 

構造的ストレスは、骨盤・背骨・頭蓋骨などの
ゆがみのことをいうストレスです。

多くの方は体のゆがみで自律神経失調症や
うつ病になると思いませんが、体のゆがみも大きく関係してくるのです。

骨盤や背骨がゆがむのは知っている方も多いですが、
頭蓋骨がゆがむことが知らない方が多いでしょう。

 

実は頭蓋骨というのは、立体パズルのようになっていて、
細かく分けると45個、大まかに分けても23個の
骨が組み合わさっているのです。

このうち脳をとり囲っている頭蓋骨は7つです。

これらの頭蓋骨がゆがむことにより、
脳が機能低下を起こします。

つまり、頭蓋骨がゆがみ正常に思考が働かなることで、
物事をネガティブに考えてしまうことになります。

これは構造的ストレスが、精神的ストレスにまで広がったことを意味します。


また、この頭蓋骨と背骨と骨盤は、硬膜という脊髄を包む膜でつながっています。


そのため、骨盤のゆがみが硬膜を通して頭蓋骨をゆがませる場合も多々あります。


更に、ゆがみとは別に姿勢の悪さも頭蓋骨のゆがみに関係してきます。

頭蓋骨のゆがみは呼吸に関係してきます。

そして呼吸は姿勢に関係してきます。
姿勢を楽な状態に変えるだけで、呼吸が楽になることが多いです。
うつ病の方には呼吸が苦しくなる方も多いですが、
それは姿勢が強く影響していることが多いのです。

 

一般に言われている猫背という状態は姿勢が悪いと
本人もわかっていますが、問題は良すぎる姿勢の方です。

実は良すぎる姿勢は、背中が過度に緊張するため
呼吸が苦しくなりやすくなるのです。

「姿勢がいいね」とよく言われる方は、姿勢が良すぎる場合が多いです。

多くの場合、背中や肩が凝った感じがしたり、
呼吸がしにくく感じたりします。

更に悪化すると、心臓がドキドキしやすくなる場合があります。

一度姿勢を見直してみてください。

 

⒊ 化学的ストレス

簡単に言うと、人間の体の中では常に化学変化が起こっています。

食べた栄養素が体の中で化学変化をしたり、
外界からの刺激でホルモンが流れたりと、化学的な動きが起こります。

この化学的な反応が偏りすぎたりすると、体はストレスに感じます。

日常生活で言うと、栄養の過不足や化学物質の取り過ぎなどがこれにあたります。


栄養素で言うと、ガンマリノレン酸・カフェイン・カプサイシン・
インスタント食品は、 体に非常に化学的ストレスを与えます。

 

また、大気汚染・排気ガス・シンナー・トルエンなど、
大気中に漂い肺や皮膚から体の中に入る化学物質もあります。

実は臭いというものは、体の中に部室が入ってくることを意味します。

大気中に漂っている臭いの分子が、
臭球という臭いを感じる場所(鼻の奥で脳の下)から
体の中に取り入れることで臭いを感じます。

そのため、臭いのあるものは、
食べるのと同じぐらい化学的ストレスに関係すると思ってください。

毒ガスは見ただけでは死にませんが、
毒ガスを吸うと毒は体の中に入ってくるので死んでしまうのです。

その他にも太陽にあたらな過ぎるというのも、
体にはストレスになってくるのです。

 

化学的ストレスを受けやすい人

女性はホルモンのバランスがとても重要ですので、
化学的なストレスは男性よりも影響を受けやすい傾向にあります。

更に女性は、化粧品やマニキュアなどの化学物質に触れやすいので、
化学物質が体の中に入りやすい生活をしています。

最近多くみられるのでは、ネイルなどのショップです。

狭い場所でやっているところも多く、
換気扇があっても部屋中に気化された
化学物質で充満しているところがあります。

慣れる場合もありますが、慣れているのと
体に化学的ストレスが入ってこないのは別の問題です。

慣れていても体は確実に化学物質のストレスにさらされているのです。

 

⒋温度と湿度のストレス

温度と湿度のストレスが多くなるからといって、
それがすくにうつ病になることはありません。

通常は風邪や熱中症などになります。
しかし、精神的ストレスや構造的ストレス、
または化学的ストレスなどをたくさん受けている状態の場合、
温度と湿度のストレスはかなり体に影響してきます。

 

例えば、うつ病になると多くの方は体が冷えてきます。
手足が冷える場合もあれば、体全体が冷える場合もあります。
これは体の中のエネルギーが枯渇した状態で、
熱を作れなくなっているために起こります。

このようなときは体を温めてあげたり、
冷えている手足を温めることが非常に重要になります。

体が冷えているままですと、温度のストレスを
受け続けているのと同じ状態だからです。

人間は体温を一定に保たなければ、正常の回復力が働きません。

そのため、うつ病の治りにくくしてしまうのです。


また、これは暑さも同じです。


夏などの暑い時期に、健康に悪いからといって
無理やりエアコンを付けないでいると、
対応調整(この場合は体を冷やす)にエネルギーが使われてしまい、
正常の回復力が働かないのです。

 

暑くもなく、寒くもない。

この状態を維持することがうつ病には非常にいいのです。


また、ストレスは「環境の変化」ともいえます。


わかりやすい例で言うと、温度が
暑かったり寒かったりすると体は非常に疲れます。

また、せっかく慣れた職場や学校を異動するということも、
環境の変化ですからストレスになります。

(この場合、精神的ストレスなので、人によりストレスにならない人もいます)

 

人間には恒常性という機能があり、
常に一定でいようとする働きがあります。

例えば、体温や血圧など、体のいろいろなところで
常に一定にしようと色々な臓器が動いています。

環境が変わると、体の中の働きが変化しなければなりません。

そのため、そのためのたくさんエネルギーが必要となるのです。


例えば暑いときは汗をかくために汗腺が広がります。

しかし急に寒くなると汗腺を閉じて体温を奪われないようにします。

暑くて汗腺をずっと開いていたのに、急に閉じろと命令されるのは、
車で前に走っていたのに急にバックで走れと言われているようなものです。

このように環境の急激な変化もストレスになるのです。

温度と湿度のストレスを受けやすい人

あなたは、寒がりですか? 暑がりですか? 冷え症ですか?

人にはそれぞれ弱い面があります。


寒さに弱かったり、暑さに弱かったり、または
顔や頭は暑いのに足は冷えているといったように、
人それぞれで違います。

当然ですが、寒がりならば寒さという
温度のストレスを受けやすいですし、
暑がりならば暑さという温度のストレスを受けやすいです。

更に、特に女性の多いのですが、
腎臓が弱い方は湿度のストレスも受けやすくなります。

足がむくみやすい方、よく膀胱炎になる方、
梅雨になると体の調子が悪くなる方などは、
湿度のストレスも受けやすいので、気を付けたいところですね。

 

この5つのうち、直接的にうつ病に関係するのは、
1.精神的ストレス、2.構造的ストレス、3.化学的ストレスです。

 

温度と湿度のストレスは、間接的に関連します。

また、生物学的ストレスは、うつ病の前段階である
自律神経失調症の時に風邪にかかりやすくなるとか、
免疫系統が弱くなるということ関係してきます。

 

 

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