病気に負けないような鉄の心は必要じゃない

なにも強い心を持つだけが良い訳じゃない

うつ病になった方が必ず思うことが
「こんなネガティヴな心じゃだめだ」
「鉄の心になりたい」

と傷つくのを恐れ、最大級の強い心を持ちたいと
思うものです。

 

実際、私も小さい頃から、母親の言葉に傷ついたことが
しばしばあって、そういう時は凄く落ち込みました。

それで、その夜は神様にこうお願いしたものです。
「神様、一つだけ私に強い鉄の心をください」

鉄の心なら、なにも感じず、傷つかず、壊れず、
きっとどんな言葉にも微塵も凹まず平気でいられる・・

 

そう考えていました。

 

そんな、考えを持ったまま大人になったけれど、
鉄の心を持てないまま過ごしてきてしまい、
うつ病になってしまった・・と思ったものです。

 

うつ病は、ストレスと睡眠不足などが原因で発症する病気ですが、
再発するのはまた違った原因があると私は思っています。

再発の原因は、主に「辛かった仕事」を学習してしまったので
また「〇〇になったらどうしよう」「病気はもう治らないかも」
などと言うようなネガティヴな考えをしょっちゅうしているからだと
心底思うようになりました。

 

4回の休職と復職、再発はうつ病にはつきものですね。

 

 

再発をしないために段々と感じてきたことは
強い鉄の心を持つことではなかったと
いうことです。

 

 

小さい頃から神様にお願いしても絶対くれなかった鉄の心

神様は私にくれなかったハズです。

鉄の心じゃ、人間の細やかな感情や思考をすることができない。

 

だから、「鉄のような性格」を持っている人も
心の表面にバリヤーを張って、悪い情報を防御しているだけで、

もし、「鉄の心」を持てたとしても
いずれすり減り、もろくも崩れ去る時がやってくるのだと
うつ病の苦しいさなかに考えていました。

 

 

では、どんな心でいれば、いろんなことに順応していけるんでしょうか?

 

とっても便利な低反発枕の心

それは、低反発枕のような心なんです。

 

 

誰からかにイヤなことを言われたら、いったん凹みますが、
そのあとで、ご存じの通り頭の形に合わせてまた別の形になる。

形や凹み具合も自由自在で、すぐ元に戻り
押されたらまた凹みを繰り返す・・

 

 

そんな凄く便利な心を持った方が良いということに
気が付いたのです。

一長一短では低反発枕の心は育てることはできません。

それは、ひと言で言ってしまえば、
自分の考えを低反発枕のように変えることになるからです。

 

 

そんな、柔らかく、しなやかな心を持つことが、私の理想です。

 

 

例えば、大地震で高層ビルが大きく揺れた時は
耐震構造というのはガッシリ組み立ててるのではなく

「ゆらーり、ゆらーり」と地震の動きに合わせて
敢えて逆らわず、同調するかのような動きをしますよね。

そんなイメージを持ってもらえば
私たちの足元が大きく揺れた時も
自分はただ「ゆらーり、ゆらーり」と
それに合わせればいいだけと思えるハズです。

 

人間は生きている以上は色んな人やものと共存しています。

だからどんな時、どんなものに、足元をすくわれるかは
分からないのです。

鉄の心を持って色んな事を遮断しても
足元をすくわれたら、がたっと転がってしまいます。

 

それよりは、持つべきものは耐震構造のような
低反発枕のような心なのです。

もし、あなたが苦しい直面にであったら、
低反発枕を思い浮かべてみてください。。

気持ちに余裕ができて
「ああ、低反発枕になれた」と実感する時が
きっとくるはずです。

 

 

れい子

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ワーカーホリック(仕事中毒)とうつ病

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ワーカーホリックは仕事中毒または仕事に依存している状態を言います。

ワーカーホリックはアルコール依存症などと同じく依存症ですが、
他の依存症とは異なり、周りに問題点が見えにくいものです。

本人にとっても職場側としても“真面目に仕事をしているだけ”
という認識になりやすく、単に“仕事熱心な人”だと
思われることもあります。

日本では“奉公”という言葉があるように、
昔から仕事に身をささげて働く真面目な姿勢が美徳とされてきました。

サービス残業や、有給を取りにくい、
帰宅後や休日も仕事のことを考えているサラリーマンは
極当たり前に存在していたと思います。

しかし近年ではそのような心理状態だけでなく
完璧主義や負けず嫌いな性格がワーカーホリックに繋がることもあります。

ワーカーホリックにより、過労死や心臓疾患や脳疾患になることも
大きな問題ですが、心の問題を引き起こすことも重大な問題です。

 

もちろん、過労により生活習慣が乱れて
精神疾患に陥るケースもありますが、私はそれ以上に
ワーカーホリックになりやすい傾向にある人は
心の調子も崩しやすいように思います。

例えば

・ノーと言えない

・仕事を他の人には任せることができず、自分でやらないと気が済まない

・自分は休むに値しない人間だと思っている

・仕事を頑張ることしか自分の存在価値を見いだせない

・自己評価がとても低い

・働いていないと落ち着かない

・仕事をしていないといらいらする

など、これらの要素が強いとワーカーホリックだけでなく、
うつ病や強迫観念症などにも陥りやすくなります。

お酒や買い物、ギャンブルなどと同じく仕事も自分では止めたいのに止められず
コントロールできなくなってしまうとそれは依存症です。

上記の傾向が高まっていたら、
一度自分自身と向き合う時間を取ることをお勧めします。

もし家族や恋人がこのような状態であれば一緒に考え、
心に寄り添ってあげて欲しいと思います。

ワーカホリック(仕事中毒)でうつ病にならないために意識してほしい

しかしワーカーホリックは単に“仕事熱心”であることと
境界線が難しいので、もし気になったら

・仕事以外の場所に自分の休まる場所があるか(友達、家族など)

・仕事意外に熱中できる趣味があるか

・いつも「忙しい」が口癖になっていて、ゆっくりする時間が無くなっていないか

・生活習慣が仕事によって著しく乱れていないか

・自分は仕事をする以外には価値のない人間だと思っていないか
これらのことを改めて振り返ってほしいと思います。
人生の中で、“バランスはとても大切です。

何かに偏り過ぎたり、何かに依存して自分自身を振り返ったり
休めたりすることを忘れてしまうと心や身体を痛めてしまいます。

これから忙しい季節になっていくと思いますが、
心と身体を休める時間も取って下さいね。

うつ病にかかりやすい人はいるの?

暗い夕日の写真

 

 

うつ病にかかりやすい人”というとどんな人を想像するでしょうか。

 

心の弱い人

完璧主義で責任感の強い人

内向的な人
…などを思い浮かべるかもしれません。

私がうつ病になり、
その後双極性障害にも悩まされていた頃、
いくら病院に通院しても薬を飲んでも心の病気は治らず、
とても悲観しました。

また少し善くなって治ったと思ってもすぐにまた悪くなるので、
“私は心の病に陥りやすい性格なんだ”と思い込んでいました。

また育った環境もうつ病には深く関わり、
改善のしようのないものだとも思っていました。

しかしいわゆる“うつ病にかかりやすい人”というのは
生い立ちや元々の性格で決まるわけではありません。

また誰でも心の強さも弱さも兼ね備えており、“弱い”だけの人もいません。
何らかの原因で弱い部分が強く表に見えているだけの状態です。

とても外交的で、家族にも仕事にも友達にも恵まれていて、
一見幸せそうに見える人もうつ病にかかってしまうこともあります。

現代社会においてうつ病などの心の病は誰もがかかる可能性のあるものだと言えます。

うつ病になりやすい人って?

ではどのような人がうつ病になりやすいのでしょうか。
それは外見では判断しにくいものです。

例えば

・暴飲暴食を続けている、もしくは食事が偏っている

・睡眠が不規則、また昼夜が逆転している

・喫煙や飲酒が多い

・自己否定することが多く、罪悪感が強い

・日常的にDVやパワハラなどの暴力を受ける環境にいる

などが挙げられます。

 

これらが一つでも多く当てはまると、
心の免疫力や抵抗力だけでなく、
身体の力も低下させてしまいます。

 

しかし誰もがうつ病などの心の病にかかる可能性がある、
ということは逆に言うと、
うつ病が絶対に治らない性格の人・生い立ちの人もいない
ということでもあります。

生活習慣を改善するだけで改善できる病気だとも言えます。

どんな性格でも生い立ちでもそれは捉え方により長所にも短所にもなります。
自分自身や自分の身近な人がうつ病になってしまった時、
本人の性格や生い立ちは決して責めたり悲観したりしないで下さい。

私自身も上記の項目が全て当てはまる生活をしていました。

心身共に弱っている状態なので、
何事に対しても悲観的・否定的に捉えてしまい、
幸せだと思う時も感謝の気持ちもありませんでした。

 

この状態でいくら薬を飲んでも心の病が改善しないのは当たり前のことでした。
自分の生活環境を整えるだけで出会う人や付き合う人も変わり、
ものの見方もシンプルでポジティブ、また客観的になりました。

それがうつ病や双極性障害を治す道の大きな一歩になりました。

今うつ病に悩んでいらっしゃる方や
ご家族の方もどうか悲観せず前向きに
生活習慣を改善して頂けたら、と思います。

 

 

うつ病にかかりやすい性格

うつ病にかかりやすい性格として、本などでは
一般的に次の性格例あ挙げられています。

真面目、几帳面、完璧主義、責任感が強い、頑張り屋、

律儀、凝り性、仕事熱心など。

これらの性格は「執着性格」と言われ、精神科医
下田光造が名付けたものです。

また、ドイツの精神科医のテレンバッハにより
「メランコリー親和型性格」とも呼ばれています。

では、これらに当てはまらない性格の人、例えば
自己本位、ずぼらな性格の人はうつ病になる心配なし、
と安心してよいのでしょうか?

答えは、No! です。

そもそも、性格とは持って生まれた「気質」に上塗りされて
できたものです。
そして、この性格も流動的です。

性格は、場所、環境、出来事により、また一緒にいる人に
より影響されて様々に変化します。

人間は、環境、体内ホルモン、年月(時間)、いろいろな
要因に左右される生き物だからです。

ですから、「性格」とよりも「性格傾向」といった方が
適切かもしれませんね。

また、「人格」という言葉も使われますが、これは性格を社会面
から見た要素で使うことが多いので、「性格」とほぼ同義語と
考えられてよいでしょう。

うつ病になりやすいのは、性格ではなく、環境、出来事に対する
反応の仕方なのです。

これからの症例を見ると、様々な人がうつ病にかかっていること
がお分かりになるでしょう。

こんな人が危ない!うつ病の原因になりやすい性格

うつ病の原因は、一つの要因だけでなるのでなく、
複合的に色々な要因が重なってなると考えられています。

性格、遺伝性、生活環境・社会環境・社会情勢などの変化、
時代の変化、脳の機能が正常に機能しなくなったなどといった
要因の複合された結果起こりうるものです。

ただ専門家の間では、
うつ病になった人の発症前の性格にいくつかの
共通点が見受けられることが知られています。

性格は生まれ持った遺伝的に持っているものと、
生育環境によって大部分が決まると考えられ、
個人の考え方も性格や環境によって変わるものと考えられています。

今回はうつ病になりやすい性格をご紹介します。

几帳面で真面目な人

一般的に、まじめで几帳面な人、完璧主義者、責任感が強くて
何事にも一生懸命取り組む人ほどうつ病になる傾向が高いと言われています。

こうした性格の人は、何事に対しても全力で
こうしなければいけないという義務感が強すぎて、
まだまだ、もっともっと頑張らなければいけないと
自分自身を追い込む傾向が強く見られます。

仕事では、自分で抱え込んでしまって
過労とストレスの塊に陥って、
うつ病の引き金となっていくと考えられています。

 

言いたいことが言えない人

感情表現が下手だったり、
頭では考えがあっても口にうまく出せない人も要注意です。

人から何かを頼まれても断れないとか、
言いたいことも対立を避け我慢や遠慮してしまいます。

自分一人でこれも背負い込んで心身ともに疲弊していくのです。

 

その他11タイプをまとめてみました。

・神経質で几帳面

・仕事を他人に任せられない

・道徳観が強く、義理人情にあつ過ぎる

・完璧主義者、潔癖主義者

・理想主義者(理想や目標が高すぎる)

・がんこで融通が利かなかったり、その場に応じた臨機応変さがない

・人に頼まれると断れない

・自分さえ我慢すればとよく思う

・まじめで何事にも熱心、責任感や義務感が人一倍強い

・自分の感情や考え方、想いを表現したり、相手に伝えられない

・他人の評価が気になり過ぎたり、被害妄想的な面がある

 

複数個当てはまる人もいらっしゃるかもしれませんし、
極端にほぼ当てはまる方もいらっしゃるかもしれません。

そうした方々の中でもうつ病ぎみの方もいらっしゃれば、
あまりストレスと感じていない方もいると思います。

ストレス耐性は、性格や人によって容量が違うからです。

ただ、このようなタイプの人は、他の人たちよりも
大きなストレスを心身ともに受け、
ダメージとなっていることは、認識しておいて下さい。

 

精神医学からの「うつ病になりやすい性格の分類」3パターンの性格

 

循環気質(ドイツ精神医学者:クレッチマーによる)

・社交的で親切、性格が明るくユーモアに富み、活動的。
一方で物静かで気弱、悲観的という抑うつの要素を持っている。

 

メランコリー親和型性格(ドイツ精神医学者:テレンバッハによる)

・保守的で秩序を愛し、人との円満な関係を好み、何か頼まれると断れない。
人と争うのを嫌う。律義で誠実、責任感が強く、几帳面で仕事熱心。

 

執着性格(日本精神医学者:下田光造による)

・責任感や正義感が強く、几帳面で仕事熱心、生真面目な性格。
思い込みが激しく、頭の切り替えがなかなかできない。
何事も徹底的にやらなければ気がすまず、ごまかしやおおざっぱなことを嫌う。

 

以上のように精神科医学の研究からも性格からによる
うつ病傾向の指摘がある通り、概略すれば、
まじめ・完璧主義・自己表現力不足など一定の傾向がわかります。

先にも言った通り、性格が似ていても人によって、
ストレス耐性は違います。

ストレスに自分は強いと思っている人も
突然自分のコントロールできないところで、
脳内で自立神経の破損や脳内分泌ホルモンの
異常が起こり始めているかもしれません。

現代社会で、ここで上げたような性格の方の性格を直せとは、言えません。

真面目で悪いことは何もありませんから。
ただ、自分でも知らず知らずのうちに内面や脳内にストレスをため込み、
うつ病発症要因となっていることをわかっておきましょう。

 

自分をコントロールする

まじめで完璧主義の人は、
頑張り過ぎて自分で気づいていないことが多いので、
あえて適度な息抜きや手抜きをやっていくこともとても大切です。

まじめで責任感が強いことは良い事ですが、結果、
うつ病になりやすい性格は、ほめられたり、評価される性格ではありません。
何事もほどほどの中庸が大切です。

一朝一夕で性格は、変えられませんが、頑張りすぎて、
あげくにうつ病になって、家族や職場に迷惑をかけたら、
もともとまじめな性格が災いして悪循環に陥ります。

うつ病にならないためにも性格は、変えれなくても、
自分で手抜きや息抜き、言いたいことは時には、はっきり言ったり、
自分自身でコントロールする努力は必要です。

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