うつ病は“病院に行って薬を飲まないと治らない病気”だと思われるかもしれませんが、
必ずしもそうとは限りません。
逆に薬の副作用がとても辛かった、というお話しもよく聞きます。
心の病も身体の痛みと同じく、急性の症状にはお薬がよく効いて楽にしてくれます。
けれど長い間、抗うつ剤を飲んでもうつ病が治らないことも多々あります。
これもまた肉体と同じく、私は心の病も
人間が持つ自然治癒力を活かして治療に努める方が、
お薬だけに頼るよりも回復が早いと思っています。
以前にも書いたことがありますが、私は“うつ病”とまではいかなくても、
小学生の頃から度々うつ状態に陥っていました。
そして初めて病院で受診し、うつ病と診断され、
初めて抗うつ剤を飲んだのが19歳の時でした。
それから善くなったり悪くなったり…という状況が数年続きました。
精神不安定になったら、病院へ行ってお薬を処方してもらう…
善くなったらお薬のない生活に戻る…
ただその繰り返しで、何故自分はうつ病になりやすいのか
考えたこともありませんでした。
20代半ばでの進学を機に“もう二度とうつ病に戻りたくない、完治させたい”と
決心してからようやくうつ病の根本治療に取り組みました。
良いと聞いたものは全て試しました。
その中で、取り組んだことによって自然治癒力が強化し、
投薬治療と並行またはお薬なしでうつ病の辛さが軽減したものをお伝えします。
自然治癒力を高めうつ病の辛さを軽減するための3つのポイントとは?
1 生活習慣を見直して改善する
食生活の改善、砂糖やアルコールを摂りすぎない、
生活のリズムを整える、休息をきちんと取ることなど。
2 生活環境を変える
よくうつ病の人に“『頑張って』と言ってはいけない”と言いますが、
うつ病の原因となる環境からは是非頑張って離れて欲しいと思います。
例えば暴力を受けている、モラハラやパワハラを受けている、
不衛生な環境で暮らしている、などの環境は
いくら生活習慣を改めようとしても、病院に通っても、
薬を飲んでもうつ病は改善されません。
自分の生活環境を変えることはとても難しくエネルギーがいることです。
自分一人では厳しい場合は頼れる人に相談して協力を得て取り組んで下さい。
3 理解者を得ること
うつ病の治療や生活環境などを変えることは、自分一人では中々続きません。
自分を客観視し、理解してくれる他の人の力も重要です。
自分一人で頑張らず、家族、友達、また公的機関の相談窓口、
セラピスト、カウンセラーなどに相談して協力してもらって下さい。
4 “ねばならない”を手放す
うつ病になりやすい人は責任感が強く、自分にも他の人にも厳しく、
頑張り過ぎてしまう傾向があります。
“ねばならない”という思いが強ければ強いほど苛々や罪悪感、
不安感を感じやすくなります。
またこだわりも強すぎると生活を変えることが難しくなるので、
自分を苦しめる“ねばならない”やこだわりは手放すようにしましょう。
うつ病は辛いだけでなく、“もっと楽な生き方があるよ”と
教えてくるものでもあります。
薬だけに頼ってしまうことはその大事なサインを見逃してしまいます。
どうか自分のこころと身体の声に耳を傾け、自分がもつ自然治癒力を活かして下さい。