社会に属する女性への配慮

女性特有のうつ病の代表として上げられるもので、
「産後のうつ病」や「更年期のうつ病」があります。

この産後や、閉経の期間には、女性ホルモンのバランスが大きく変動します。

女性のうつ病とホルモンの分泌には、
深い関係があるということを忘れてはいけないのです。

うつ病だけではなく、月経前の決まった時期になると
体がむくんだり、月経前に乳房が張ったりする女性も見られたりします。

また月経前には精神的にイライラしたり、
憂うつになるなどの精神状態もみられたりもします。

このような精神状態、身体状態から考えても、
やはり女性ホルモンが女性の「うつ病」には、
大きく関わっているといえるのです。

最近では、当たり前となっている女性の社会進出も、
女性のうつ病発症に大きく関わっているといえます。

今まで会社における女性の立場としては、
結婚までの「腰掛」としてととらえがちだったのですが
最近では、会社での女性の立場は、男性と変わることなく、
仕事をバリバリこなしていることも間違いありません。

それゆえ、女性が、陥ってしまいがちなうつ病もあることを忘れることは出来ません。

会社では、部下を指導する立場にある女性や、
出世して管理職になる女性もたくさんいるのです。

こうした女性、いわゆる「キャリアウーマン」と呼ばれる
女性たちは、男性に負けないくらいの働きをしようと
頑張ることが当たり前になっています。

また、家庭を持ちながらでも会社で働く場合の女性は、
仕事も家事も両立させようと思う心労は、人並みならぬものがあります。

男性と同じように働いたり、家事との両立は、
たとえやりこなしていたとしても、
その体力オーバー・精神的疲労からくる
うつ状態に陥ることもあります。

こういった女性の状態を
「スーパーウーマンシンドローム」と呼ばれたりしています。

それだけ、社会進出が当たり前となった昨今では、
とくに、何もかもに責任を持ち、それを果たそうとする女性の心労を、
考慮することも必要なのではないでしょうか。

また、女性にとっては大きな喜びでもある、
妊娠・出産ですが、そのために退職をしなければならない
状況になった場合、女性たちの環境は大きく変化します。

そういった環境の変化も、うつ病を発症しやすい
状況にあるといってもいいでしょう。

女性には、男性にはないホルモンバランスの崩れからくる
うつ病発症は、かなり高いものと考えられるのです。

今後、社会の中で女性の働き方の充実が
図られていくことを大きく期待します。

そして、何よりも女性自身の意識が変わることが必要です。

仕事・家事の忙しさのなかであっても、
「自分の心身バランスが崩れていないか」問いかけ、
見つめ、健康とのバランスを図ってほしいものです。

「自分を大事にすること」
それはどんな時でもあなたが
あなたらしく生きるために本当に大事なことなのです。

 

 

 

抗うつ剤の副作用

抗不安薬
うつ症状を軽減するために処方される薬です。
副作用は、脱力倦怠感・ふらつき・眠気・口の渇き・過敏症など。

睡眠薬
睡眠薬の中から、睡眠障害のタイプにあわせて選びます。
寝つきの悪い「入眠障害」には、超短期型か短時間型、
途中で何度も目が覚めて寝付けない「中途覚醒」や
夜半から明け方に目が覚めてしまう「早朝覚醒」には中間型か長時間を使います。

副作用には、眠気、ふらつき、食欲不振、などがあります。

漢方薬
体質に合わせて処方されるものなので、
漢方薬に詳しい医師でないと漢方薬の効果を
最大に引き出すことは難しいといえるでしょう。

また、漢方薬だけで、うつ症状を治してほしいと
申し出る患者さんがいるようですが、あくまで漢方薬は、
補助的な役割を果たすだけのために処方される薬なので、
漢方薬だけでうつ病の治療はできません。

もちろん漢方薬も薬なので副作用もあります。

そこのところを履き違えないようにしっかりと覚えておく必要があります。

うつ病の薬について

薬は飲んだ方がいいの?

軽い初期症状の場合、薬は有効です。

ただ病状が進み何年も治らないという
筆者のような場合もあります。

うつ病の治療には、主治医との信頼関係の上に成り立ち、
自分が抱え込んでいる苦しい状況を全て話し、
理解してもらいながら改善させていくのが必要になります。

そしてその中でもうつ病に対する薬物療法も、
はずせないものになってきています。

「うつ病の薬を飲むのは、なんとなく自分が精神的にも心にも
障害があるということを認めてしまうことになり、
なんとなく投薬されても飲むのが嫌だ」と、
うつ病の薬に対する否定的な考えは、今もって少なくはありません。

しかし、うつ病の薬を使うことによって、
そのうつ病独特の症状が軽減され、治療がスムーズに行われ、
回復への近道だということがわかれば、

うつ病の薬を服用することに対し、
それほどの違和感もなくなるのではないのでしょうか。

うつ病の薬とその副作用や弊害については
こちらを参照してください。 ↓ ↓
http://ameblo.jp/clubtulip1959/entry-12161123362.html

 

薬の副作用

うつ病の治療に使用する際には、
うつの症状の程度や種類、経過をはじめ、
さまざまなことを考えて処方される薬です。

しかし、抗うつ薬に限らず、内服薬・外用薬・注射、
どれをとっても少なからず副作用というものがあります。

特に、精神的に疲れきっている状態で、
何もやる気の起きない、普段のその人らしからぬ状態にある人が、
副作用でどのような変化が起こるものなのか、
理解しておくことが必要です。

精神作用する薬は、覚せい剤や大麻などと同じように
止められなくなるのでは?

といった疑問を持たれるでしょうが、確かに常用性が強いです。

また、副作用は飲み始めにでやすい特徴があります。

うつ病の症状と診断

うつ病の診断

うつ病は、それが病的なものなのか、
日常的に性格的にきているものなのかを
しっかり区別しなければいけません。

うつ病の3大症状は、
「おっくう感」「憂うつ感」「不安・焦燥感」があげられます。

しかし、これらの症状は、
普段からちょっと疲れたときなどに
「だるくて、何をするのもおっくう」だとか、

梅雨のじめじめした時期などには
「憂うつな気分」になるなどと、
当たり前のように使われている言葉でもありますよね。

実際に「うつ病」でなくてもそのように感じることが
人間ならありえることでしょう。

このことから「うつ病」と診断をすることは非常に難しいのです。

また、不安・焦燥感などは、「元々心配性な性格だから」と
いうことで、簡単に片付けられることもあります。

うつ病の3大症状が、全て現れる場合もあれば、
「不安・焦燥感」や「憂うつ感」だけが顔をのぞかせることもあります。

また、精神的な部分だけでなく、
身体的にも「うつ病」の症状が現れることがあります。

体に現れる特徴で、最も多くみられるのは、「全身倦怠感」です。
とにかく疲れやすくだるいといった症状です。

次によくみられるのは「睡眠障害」です。

寝つきがよくても夜中に何度も目が覚めたり、
明け方になると目が覚め、朝までゆっくり
眠れなかったりというような睡眠に対しての障害がでてきます。

うつ病の睡眠障害に関して共通して言えることは、
「目覚めたときに、なんともいえない憂うつ感を感じる」
ということです。

また、うつ病になると、「頭痛」や、「胃の不快感」といった
症状が身体的に現れます。

それらの症状から、内科を受診しても
原因不明だといわれた場合は、
「うつ病」を疑ってみることが必要だといえるでしょう。

うつ病は、内臓疾患や、外科的なケガなどの診断や治療とは違い、
内科的な検査の結果に現れる数値で判断できるものではありません。

「いつから、どのような症状が現れているのか」を
詳しく問診し、客観的に患者をみて、
その様子から「うつ病」と診断していくものなのです。

もちろん、うつ病か、内科的病気なのかの
診断を判断するのは大変難しいものがあります。

診察をする際には「おっくう感」や「憂うつ感」
いつから続いているのか、睡眠障害の有無や
食欲の有無などを診ていきます。

受診に際し、家族が同行している場合は、
家族から見て、どのような変化があるのかを
充分話を聞き、診断の参考にします。

身体的な不調、胃の痛みや頭痛などの
身体的不調が強い場合は、内科的な疾患なのか、
精神的なうつ病なのかを的確に診断するために、
必要に応じて、血液検査やレントゲン、その他、内科的な検査を行います。

医師の指示に従い受けて、内科的な病気がないかを
決定つけてもらい「うつ病」の治療に
取り掛かるのが万全だといえるでしょう。

また、内科的な病気の中にも、うつ病とよく似た
症状が出る病気があるので、その病気との診断を
間違わないようにすることが必要です。

うつ病の診断には、本人の申告が重要です。
しかし、本人がそれほど「うつ病」と感じないで、
「自分の性格的な問題だから」などと片付けてしまう
ケースも多いのが現状です。

いつも患者本人と接している家族からの
客観的にみた様子も診断には非常に大切です。

うつ病の症状として、体に現れる最もよく見られる症状は、
睡眠障害、疲労感、倦怠感、首や肩のこり、頭痛 がしたり
頭が重かったりという症状が体に現れます。

また、精神的な症状としては、

今まで意欲的に活動していたものに意欲がなくなる
すごく興味があったものに無関心になってしまう
会社でバリバリ仕事をこなしていたものが、仕事の効率が極端に悪くなる
家事をするのも億劫になったり何をするのにも気分が乗らない
何もないことに関してすごく不安を感じる

などが、うつ病の症状として見られます。

しかし、うつ病の患者さんが、自分で精神症状を
訴えてくることはほとんどないと言ってもいいでしょう。

体に現れる「睡眠障害」や「疲労感」などは、
比較的に患者さん自身も気がつきやすい症状です。

しかし「抑うつ状態」「意欲の減退」「不安」などという
精神面での症状は、医師から指摘されない限り
患者さん自身が気づくことはほとんどありません。

症状を自覚している人はうつ病の中でもほんの
数パーセントにしかいたらないのです。

しかし、医師が質問すると、
80パーセントから90パーセントの人が
「そういえば・・・」と医師が聞けば答えるそう。

しかし医師が聞かなければ答えないという
患者さんの「認知障害」を明らかにしていることなのです。

「認知障害」は自分が「アルコール依存症」である
患者さんにも見受けられるように、
さまざまな症状のうちのごく一部しか
医師には訴えないで診察を受けるということ。

「うつ病」ということの診断の決め手を
難しくしている大きな要因になるのです。

「うつ病」の症状は、ほんとうに多種多様で、
風邪引きのように「頭痛がする」「鼻水が出る」「喉が痛い」
と一般的に知られているようなものだけではありません。

「まさか、こんな症状が「うつ病」につながっていたとは・・・」
と思うような症状が体に現れることもあります。

例えば、先にあげた肩こりなどももちろんですが、
体に如実に現れる症状として、

食欲不振、吐き気、動悸、体重の減少、腹痛、
腹部の不快感、めまい、胸部の不快感、腰痛、
下痢、性欲減退、呼吸困難
などがあります。

「うつ病」とは無縁で、ともすれば内科的な病気を
疑うようなものが、実は「うつ病の症状」にあげられています。

「うつ病」と体に起こる症状の関連が意外に知られていないので、
「うつ病」との関連を考えずに、長年違う治療を受けてしまうこともあります。

やはり、このような体に症状が現れている場合、
誰しも「心の病」などと考えることもなく、
内科を受診してしまうのは、
ごくごく一般的なことだといえるでしょう。

内科や、その他の一般的な科を受診して、
各種色々な検査をしても結局のところ
何も見つかることはない場合、

「心因性のものによる」
「ストレスから来るもの」

として様子をみてくださいといわれてしまいます。

症状を抑えるためだけの薬が処方される結果となってしまい、
「うつ病」そのものに対しての治療は
一切されないままで終わってしまうことになってしまいます。

そうなると、いっそう「うつ病」が進行
慢性化したり深刻化してしまいます。
体に出た症状が内科等で改善されない場合、
「うつ病」をもっとよく知る必要があるといえるでしょう。

「うつ病」の身体症状は比較的医師に質問されると、
患者側から訴えやすいものです。

しかし、精神的症状は、患者側からすれば
「言いたくない」「言いにくい」状態
あることも考えておかねばなりません。

人間関係を避けるようになった」
仕事の効率が低下した」などというのは、

患者側からは訴えることはまず考えられません。

身体的症状に反し、精神的な症状は、
「ストレス」という大きなくくりになり、
患者側も「うつ病」にかかっているという
自覚症状は無いに等しいと考えていいでしょう。

うつ病の症状で「ストレス」という言葉を
何度も繰り返し使ってきましたが、
うつ病の症状が知らず知らずのうちに進行していくと、
「悲観的な考え方」から抜け出せなくなってしまいます。

「悲観的な考え方」というのは、
どうしても前向きな考え方ができなくなってしまう
悪い事態に陥ったことばかりと考えてしまう状態になってしまうのです。

また、悪い状態の物事しか眼に入らなくなってしまうのです。

自分の未来に何も明るい希望が見えなくなり、
自分には何も自信を持つことができなくなってしまう
ネガティブな考え方から抜け出すことができない状態
陥ってしまいます。

例えば、
「こんなに頑張ったのだから、一息入れて温泉にでも行って気分転換をしてみよう」
「これまでは頑張りすぎたのではないだろうか?
少しゆっくりと時間をとって自分を癒してあげよう」

などという発想の転換ができなくなってしまいます。

自分の考えに柔軟性がなくなり、
悲観的な方向へと自分の考えが進んでしまいます。

自分の周りに起こっている物事を多方面から見ることが
できない状態にいろいろなうつの症状が
発症するといってもいいのではないでしょうか。

なにか「心のサイン」や「体のサイン」が出ている状態ならば、
おっくうがらず、また恥ずかしがらずに、そして何より、
うつ病ではないのかと感じた家族が、理解者となって
専門医の診察を速やかに受診するのが一番いいでしょう。

それが、やはりうつ病の解決への第一歩だといえるからです。

 

60歳以降のうつ病と女性ホルモンの関係

精神的に成熟期をむかえ、安定していると思われがちであるが、
健康への問題や嫁・姑問題、一人でいる孤立感などから
ストレスを抱えてうつを発症する場合があります。

高齢期では、女性ホルモンの減少によって、骨密度が低下します。

それにより、足腰が一気に弱くなっていきます。

また、睡眠リズムは、深い眠りが少なくなり、
浅い眠りを一日に何度もとるパターンになります。

血圧上昇・関節痛・頭痛やめまい・白内障・不眠・食欲不振、
もの忘れ等様々な症状がでてきます。

そういった健康状態の変化で思うように動かない体への不安や、
知人や配偶者との死別により、
孤独感を強くもったまま解消できないと、
「自分の人生に意味があったか」と考えてしまいがちです。

特に、高齢者にとって大きな環境の変化は、
体力的にも精神的に大きなエネルギーを必要とします。

いままで我慢してきた家族関係の悩み等、
環境の変化や健康の障害によって一緒に悩みだしてしまうこともあります。

 

老人性うつ病

高齢者のうつ病は、「老年性うつ病」と呼ばれます。

身体的訴えが多く、希死念慮
(自分さえいなければ周囲が助かると考え、
死にたいと繰り返し考えたり、実際に自殺を図ったりすること)、
気力の低下、緊張やイライラ感を訴えることが多いと言われています。

40歳から55歳頃のうつ病と女性ホルモンの関係

成人期に活躍していた卵巣機能がだんだん低下し、
月経不順の一定期間も終わり、閉経期を経て
老年期に移行するまでの期間を更年期と言います。

更年期では、身体的にもいろんな病気
(高血圧・心臓病・糖尿病・ガンなど)が発症し始める時期でもあります。

また、子供の成長・巣立ち、夫婦間の再構築や介護問題など
ライフサイクルも大きく変わる時期です。

「喪失」体験は、ストレスの中でも上位にランクインされます。

女性として、女性特有のホルモンが乱れ、
閉経を迎えるということはそれだけで、なんだか
女性として見てもらえなくなる喪失感を感じる方もいます。

その更年期特有の心理状態に、
家庭内のトラブルや子供が巣立っていく空虚感、
介護や住宅の問題などが山住になると、
気分が落ち込みうつ病を引き起こしやすくなるのです。

夫にも子供にも必要とされていないのではという喪失感や、
健康に対する不安感、ぬぐいきれないほどの失望感などがストレス化し、
しいては身体的な不調を引き起こすといった悪循環をまねきやすくなるのです。

「夫に我慢しつづけた結果、トラブルになるくらいなら私が我慢する」と
歯をくいしばってきた人ほど、心身に無理をかけてきています。

更年期にも、何にも気がつかないうちに更年期が終わってた人もいれば、
あらゆる症状を持つ人もいます。それは、性格にも起因しているようです。

ちょっとしたことでも気になり、
悪い方へ悪い方へと考えがちな性格な人は、
閉経を機にストレスをうつ病に発展してしまうのです。

更年期は誰にでもあるものです。

女性ならだれでも同じように閉経をむかえます。

だからこそ、体調がすぐれないことは、当然なことととらえてみましょう。
体が不安定な方へ引っ張られていくとき、心も引っ張られてはもったいないです。

 

40代のうつ

40代の女性は、そろそろ女性ホルモンのバランスが
大きく崩れてくる時期にさしかかります。

特に40代後半から50代にかけて、
閉経を迎える時期にさしかかり、更年期障害を迎える年代でもあります。

また、子供の独立や、夫の親の介護など、
それまでの生活環境と大きく変化する時期に
差し掛かっていることもあり、女性ホルモンの崩れから来る体調不良や、
更年期障害が発症する年代。

子供の独立で夫と2人きりになっての生活の変化などから、
うつ病になる女性は、年々増えています。

40代女性にとって、更年期障害で体の状態も辛い中、
精神的にも不安になると、「生きているのが辛い」という
状況に陥ることもあり、やはりこの年代の女性のうつ病は、
自殺を一番心配する必要があります。

また、更年期障害以外にも、
自分の健康にも心配が増える時期にさしかかります。

この時期の女性は、一生のうち一番デリケートにできているのかもしれません。

うつ病になった場合、家族は温かく見守り、
できるだけのフォローをしてあげることが大切でしょう。

 

50代のうつ

50代のうつの症状の中、閉経に伴う更年期を迎える年齢だということです。

この時期は、女性ホルモンのバランスが大きく崩れ、
身体的にも色々な症状が出るのですが、それに似たような形で、
イライラや不眠などのうつの症状もでてきます。

また、子供の独立により自分の生活に張り合いが
何一つなくなった空虚感に襲われます。

今まで家庭と子育てに力を入れてきた人ほどうつの発症がみられます。

更年期障害とともにうつが発症しやすくなります。

また、この頃からガンや、脳梗塞等の病気も気になり、
うつ病を発症しやすい年齢になるのです。

夫とのよい関係を築いた中で、うつ病治療しましょう。

 

 

25歳から35歳頃のうつ病と女性ホルモンの関係

25歳~35歳の女性は身体的に成熟しています。

仕事、恋愛、結婚などの悩みも多くなる頃です。

浮かれていた思春期と違って、このころの悩みは切実です。

体は成熟していますので、生物学的に言うと
子供を産むのでしたらこのころが良いでしょう。

ただ、キャリアを積んでいった女性は社会的な立場にあることも多く、
今後の身の振り方で悩むころです。

30歳を迎えるころには
「子供を産むか産まないか?」
「産むならいつごろがいいか?」
と悩むことになるでしょう。

中には、
「子供は欲しいが、共働きでないと生活が苦しい」という
悩みを抱えている方も多いでしょう。

多くの女性は大企業ではない会社にお勤めしていて、
そう簡単に法令通りに育児休暇が貰えないのが現実です。

また、その前の「結婚するかしないか?」と
悩む女性もいるのではないでしょうか?

このような精神的ストレスが生まれやすいのがこの時期の女性の特徴です。

また、成熟した体なので無理がきくため、
仕事のし過ぎで体がゆがんで構造的ストレスが溜まったり、
お酒の飲み過ぎや化粧品などの使いすぎで化学的ストレスが溜まったり、
薄着でおしゃれをするため、温度のストレスが溜まったりしやすくなります。

仕事や恋愛で最も多いストレスが、やはり人間関係です。

ストレスの種類で言えば精神的ストレスです。

精神的ストレスは「○○過ぎる」というのが多くなります。

不安になり過ぎる・期待しすぎる・気にしすぎる・など、
「過ぎる」ことで精神的ストレスが生まれます。

また、先ほどお伝えした「ねばならない」という
思考もストレスになります。

また、仕事では責任が生まれるため、
自分の体のことよりも仕事を優先してしまいがちになります。

もちろん、仕事なのでそのようなこともあるでしょうが、
やはり行き過ぎると色々なストレスが加わります。

食事が不規則になったり栄養が過不足になったり、
睡眠不足になったり生活にメリハリが付きません。

いつも気の抜けない緊張感や焦燥感を感じたり、
忙しいと感覚のマヒ、感受性のマヒ幸福を感じず、
体の悲鳴も感じず、緊張とリラックスがうまくできなくなってしまいます。

それにより、充実感が減り、うつ病へと近づくことがあります。

では、出産に関することをお話しします。

妊娠時にはマタニティーブルーという「うつ状態」になる場合があります。
また、出産後もベイビーブルーという「うつ状態」になる場合があります。
育児のノイローゼのような形でうつ状態になる方もいます。

特に妊娠・出産・育児が初めての場合、不安を葛藤が数々押し寄せます。

このときは、精神的ストレスが非常に多いため、
構造的ストレスや化学的ストレスが溜まらないように
気を付けたいところです。

この頃の構造的ストレスは妊娠~出産後にかけて、
出産などで骨盤が開いてしまったり、
筋肉が疲労のため凝り固まってしまうことが多いです。

骨盤のゆがみの原因は、出産前では筋肉量が少ないこと、
出産後では早すぎる歩行などです。

妊娠中から筋肉を付けるためにもよく歩くことをお勧めします。
現代人は、昔の人に比べて筋肉が少なすぎるのです。

そして出産後は、早く歩くように維持する医師もおりますが、
筋肉が弱い方は骨盤が安定するまで、
無理して歩かない方が良いという意見が
あることを知っておく必要があります。

また、化学的ストレスとしてガンマリノレン酸という油の一種が
足りなくなり、マタニティーブルーやベイビーブルーという
うつ状態になりやすくなります。

ガンマリノレン酸は、サバやイワシなど青魚によく含まれています。

 

30代のうつ

現在の、ストレスが氾濫している社会の中で、
うつ病について悩む人が確実に増えていることは間違いありません。

自分が抱え込むストレスが、自分の許容範囲を超えたとき、
自律神経のバランスが崩れ脳に伝達する
「交感神経」と「副交感神経」の切り替えがうまくできなくなり、

気分が落ち込み、焦燥感、イライラ、不眠、集中力の低下、
何もしたくなくなるなどの症状が出て「うつ病」になってしまいます。

しかし、30代の女性に多く見られるのは
「自分の好きなものには興味がわき、進んで行動できる」
「興味のあることには集中できる」
「睡眠が取れないというより、逆に睡眠が多すぎる」

という非定型うつ病を発症することが多い年代でもあります。

またこの年代に多く見られるのが「仮面うつ病」です。

本来現れる、うつ病の症状としての、
憂うつ感、おっくう感、何もする気が起きない、
という意欲の低下や不眠などの症状が、顔を出さない、

まるで仮面をかぶっているかのような状態で、
うつ病になるのが「仮面うつ病」です。

仮面うつ病の特徴は、
頭痛や、めまい、肩こり、胃痛、腰痛、疲労感、食欲不振、
あるいは過食気味になるなど、体になんらかの症状が強くあらわれます。

そうなると、患者は、まず、頭痛や、めまいの症状を取るために、
内科を受診することがほとんどになるでしょう。

内科受診をすると、やはり身体的なところから検査をするので、
内科的には異常が発見されず、頭痛やめまい、胃痛を
軽減するための薬を処方され、
結局のところ診断が付かない状態になります。

また、仮面うつ病の場合は、
身体的症状が強く現れてくるため、
「うつ病」の診断も困難になってくるのです。

しかし、その仮面の下に隠されている「うつ病」を
見逃さないためにも、内科的要素を診断してくれる
心療内科を受診して、仮面うつ病に対し、適切な処置をしてもらい、
1日も早く回復をするため、治療をすることが必要です。

 

 

 

18歳から24歳頃のうつ病と女性ホルモンの関係

大学、就職と、親元を初めて離れ、半親離れを経験する時期です。

周りの環境も変わるので、環境の変化に影響されます。

鋭い感受性や強い自我を持つのですが、旺盛な活力がそれを裏打ちします。

入学や就職、結婚や出産など人生の大きな出来事を初体験するため、
不安を抱え込む時期でもあります。

心身の成長が絶頂に達する時期なので、
本来であればホルモンバランスも崩れることは少なくないでしょう。

ただ、様々な年代の人とのコミュニケーションや
社会に属する経験をすることで、学生時代のように
思うようにいかないことや、
社会の中での女性としての役割を知っていくことになります。

自分の能力に自信が持てなくて、
ついていけない気がしてしまったり、
自分に適した学校・職場ではないのかという
気がしたりすることがあります。

また仕事のきつさ、対人関係の悩み、男女格差の悩みなどで、
気分が落ち込み、休みがちになりうつ病を発症することがあります。

最近では、この年代で不定愁訴をもつ女性が多くなってきました。

のぼせ、動悸、めまい、耳鳴り、生理不順、肩こり、
頭痛、全身倦怠感、冷え性、便秘、下痢等、更年期かと
思ってしまうほど様々な症状が出てきます。

これは、精神的ストレスや化学的ストレスが主な要因となって、
自律神経が乱れてきたことにより起こります。

この時期は、今までの生活リズムとは変ってくることが多く、
特に食事・睡眠のリズムが崩れます。

食事はお菓子やコンビニ食が増えたり、
朝食べずに夜ドカ食いしてしまったり、
睡眠は寝る時間が少なくなったり、
夜中まで起きていることが多くなったりします。

それにより、ホルモンは一定に流れていたリズムを狂わすことになります。

 

20代のうつ

20代や30代の若年層に多く見られるうつ病は、
現代型うつ病といわれることも多いものです。

その特徴は、自己中心的であったり、
ストレスに耐える能力が低かったりということが原因になります。

現在の社会では、大家族で育つ子供は少なく、
核家族化しており、子ども自身も「わがまま」に育ちやすいのです。

とくに母親の愛情を一身に受けて育った一人っ子に、
このような現代型のうつ病の発症がよく見られます。

特に、自分が悪いのではなく、
自分を取り巻く環境が悪いととらえてしまうのです。

例えば、会社で上司に自分の意見が聞き入れられなかった場合、
まだ、自分のそれだけの能力がないから
上司は「もう少し勉強をしなさい」 と注意したところ
「自分には充分な能力があるがそれを認めない上司が悪い」と、

会社に行くのを辞めてしまいひきこもってしまったりすることがあります。

それだけ、20代だという年齢にそぐわない幼稚性があったりするのです。

特に20代から30代前半にかけてみられるうつの状態で、
最近最もよく見られるケースとして、
仕事中だけ疲労感が増し、

重圧感に押しつぶされそうになったりする
身体的に不調を示す、正体がはっきりしない
「うつ病」が最近よく見られます。

せっかく休日なのに、
友達と遊ぶこともできず終末を楽しめない状態や、
楽しかった休日と、次の日から始まる辛い仕事のギャップを考えると
遊び終わった休日の夕方に気分が落ち込む状態になったりする状態。

逆に、これだけ「うつ病」の情報が氾濫している中で、
「自分はうつかもしれない」と過度に心配したりするような、
今までにない「うつ病」の症状を訴える人も多い年代なのです。

また、20代は、非定型うつ病の症状が発症する年代でもあります。

また、20代や、30代のうつは、女性に多く見られ、
特にダイエットを気にするあまり「拒食症」や「過食症」という
身体的な兆候を現す中うつ状態になる女性が多いのです。

非定型うつ病も、拒食症・過食症も、女性特有のうつ病だといえるでしょう。

また、20代で母親になる女性も多い中、
マタニティーブルーや、産後うつなどに
なってしまうこともあります。

20代で母親になった女性は、
周りの友人などはまだ独身で遊んでいる中、
自分は赤ちゃんと向き合わなければならない、

夫や家事、育児と全て自分の責任でしなければならないというような
状況を全て1人で背負うような気持ちになり、
産後うつになる危険度が高いといえるでしょう。

 

 

 

思春期の女性のうつ病

つまり、女性らしい体に変化していくことになりますが、
同時に体のだるさも現れることがあります。

しかも思春期は、ホルモンを放出する卵巣が未熟なため、
ホルモンバランスを崩すこともあります。

つまり、ホルモンの量が変わる思春期では、
「ホルモンバランスが変わる」というストレスを受けやすいうえ、
卵巣が未熟なので、ホルモンの分泌量の調整も
イマイチうまくいかないときがあるのです。

このような状態では、体に化学的ストレスが大きくかかることになります。

またこの時期は、多感な時期のため、
精神的ストレスを受けやすい状態でもあります。

恋・部活・新しい出会い・卒業・入学・クラス替え・時には引っ越しなど、
環境が変化しやすいためにストレス量が増えやすくなります。
(人間は環境の変化をストレスと感じる)

中には恋人や友達とのケンカ、更に学校や職場での「いじめ」など、
人間関係の問題を抱えております。

このようなことから精神的ストレスが多くなり、
うつ病へと進行する場合が多いです。

実際に中学生に質問をしてみると
「生きていても仕方がない」
「ひとりぼっちでいるような気がする」など、

かなりの人数の中学生が、同級生や部活の先輩などによる
人間関係に悩みを持っているのがよくわかります。

更に3月から5月は、「木の芽どき」といって、体の調子を崩しやすいときです。

あなたもご存じの通り、この時期日本では、
卒業・入学、あるいは入社などの環境の変化があります。

ストレスは一つの器に溜まっていきますので、
このようにストレスが集中的にかかるときは注意が必要です。

対策としては、無理をしないということです。

この時期、うつ病にまでなる女の子は、体の許容量を超えての
環境の変化や出来事が起きていますので、無理はしないことです。

また、この時期の女の子は、
お菓子などもたくさん食べたり、
無理なダイエットをしたり、
朝まで遊んでいたりと、

体に負担をかける生活をしやすいので、
体の調子良し悪しには注意が必要です。

中には早すぎるタバコやお酒、
あるいはドラッグに手を出す子もいるでしょう。

この時期は、過保護にならない程度に親御さんが
しっかりと寄り添ってあげる必要があります。

子供のやることを頭から否定せずにコミュニケーションをとっていく必要があります。

しかし、あまりストレスから逃げてばかりいると、
ストレスに対する抵抗力が付かずに「逃避型のうつ病」になりやすくなってしまいます。

10代のうつ

最近特に10代のうつ病発症例が増えています。

特に多いのは中学生のうつ病発症です。

特に最近よく耳にするのが「イジメ」の問題です。

そのイジメの問題から精神的に不安になり
うつ病を発症することが多くなってきています。

実際に中学生に質問をしてみると
「生きていても仕方がない」
「ひとりぼっちでいるような気がする」などと、

かなりの人数の中学生が、同級生や部活の先輩などによる
人間関係に悩みを持っているのがよくわかります。

今まででは考えられない社会状況。いじめがなくならない現状。

特に最近のいじめは、
直接的に「無視する」「目に見えてわかるいじめ」ではなく、
ネットなどを使った陰湿なものに変化していっています。

そんな環境の中、友達とちょっとでもうまくいかない状況に陥ると、
思春期に差し掛かった子供たちは、
潰れてしまうくらいのストレスを抱え込んでしまいます。

そして、うつ状態になってしまうのです。

最近特に、中高生の自殺が目立っていますが、
これはイジメによるものもあるでしょうが、
うつの状態がひどくなったときにおこりうることがあるのです。

また、イジメの問題から不登校になったりと、
現在の10代の子供たちを取り巻く環境は、
以前とは比べ物にならないくらい悪化しています。

小学生から中学生までうつ病のチェックをしたときの結果として、
学年が大きくなるにつれて「うつ」と診断される子供たちは確実に増えています。

子供たちを取り巻く環境が、悪化していくほど、10代のうつ病患者は増え続けるでしょう。

なぜ女性は男性よりも「2倍」うつになりやすいの?

1.女性は、器用な脳の使い方をしている!?

女性の脳は「割り込み型の脳」といわれる、
同時にいくつものこと考えられる脳です。

仕事や家事をしながら、「今日のご飯はどうしようかしら?」と考えたり、
洗濯物をたたみながら、子供のことを考えたり、
誰かと電話しながら、テレビに熱中していたりと、
当たり前の様に同時に色々と頭の中で思い描く事ができます。

(えッ?そんなの当たり前でしょ?と思ってしまいますよね。)

それはあなたが女性だから。

意外と、男性は一つのことをやりながら、
もう一つのことをやることが難しいのです。
(中には、とても器用な人がいますが・・・)

男性は、「絞り込み型の脳」をしています。

だから、旦那さんが子供と遊ぶだけで他は全くやってくれない!
休みの日は自分の趣味に没頭してしまう。
彼の仕事モードが全開に入ると冷たくなった気がする!
男性の上司の評価は常に視点が一緒であまり評価されていない気がする!

など、女性が男性に対して、
男性が一つのことにだけ意識を向けてしまっている事に
不満を感じることが多いのです。

でも結局、伝えたところで
男性にはなんで怒られているのか分からない人が多いでしょう。

そう、脳の使い方が違うから。

分かってくれない、もどかしさっていったらないですよね。
悔しいですしね。

いつも頭の中がハッピーで楽しいことや
嬉しいことがいっぱいだったら良いのですが、
思考が何かの影響でネガティブの場合は、

仕事のストレス、
家事のストレス、
旦那さんへのストレス、
子供のストレス、
子供のお友達のお母さんとのストレス、
お姑さんとのストレス、
親とのストレスなど、

ありとあらゆるストレスを思い出してしまいます。
ストレスが多いと色々なストレスがあなたの頭を占領してしまいます。
これを脳機能学的ストレスと言います。

 

2.女性のホルモンはデリケート

一般に言われているように、女性はホルモンの入れ替わりが激しいので、
これもストレスになります。

これは生理学的ストレスと言います。

女性ホルモンエストロゲン(卵胞ホルモン)は、
神経伝達物質のセロトニンを介して感情の調節に関わっています。

 

このセロトニンンは、気分を明るくする、
興奮や不快感が鎮める働き
があるのですが、
女性はもともとセロトニンの分泌量が男性より少ないのです。

更に月経前は、エストロゲンの影響でセロトニンが減るので、
落ち込みやすくなったり、イライラしてくるのです。

それは決して、あなたの感情が乱れているわけではないし、
あなたの性格に問題があるわけでもないのです。

女性の体の正常な働きが感情も左右しますので、
ホルモンの変動時期は情緒も不安定になるのです。

月経によって、そして妊娠・出産・更年期によってホルモンは変動します。

月経は、食事や精神的な環境の変化によっても影響を受けます。

ですから、女性は安定した感情を保つのは意外と大変なのです。

そしてホルモンの変動は、ストレスに対する抵抗力が低下するため、
女性は男性よりもうつ病になりやすいと言われています。

 

3.女性は一人で何役もこなしている

女性はいつも多くのストレスにさらされています。

仕事のこと、
旦那さんのこと、
子供のこと、
子供の友達のお母さんのこと、
お姑さんのこと、
親の介護のこと…。

女性は子育てや介護・幼稚園や学校の役員などの
役割があるので、色々なストレスを受けやすい環境にあります。

これを社会的ストレスと言います。
女性は男性と違い年齢や環境に応じて、
学生であったり、
社会人であったり、
結婚したら夫の妻であったり、
家庭を預かる主婦であったり、
妊婦であったり、
母であったり、
介護者であったりと、

役割が目まぐるしく変わります。

人によっては、一日のうちで妻と労働者と母と介護者の
役割を同時にこなさなければならない方もいるでしょう。

そして役割により、周りから求められるものが違うため、
役割の同時進行は、大きなストレスとなることが多いのです。

 

労働者の場合、自律神経は交感神経の働きが優位になっていなければなりません。
しかし妻・母・介護者の役割は、自律神経は副交感神経の働きが
優位になっていなければなりません。


一日のうちで交感神経と副交感神経の働きを入れ替えるのは
非常にストレスを与えます。

女性は、こんなストレスの中を生きているので、
うつ病になりやすいのです。