ただの落ち込み?それともうつ病?
うつ病は、脳の働きに何らかの問題が起きて発症すると考えられています。
単に気分が落ち込んだ状態なのか、
それともうつ病であるのかは、
具体的な数値などではっきりと示すことは難しいのですが、
症状の程度や質、生活への支障の出方などで判断することができます。
それに、うつ病は心の症状だけではなく、
「食事がおいしくないし、つまらない。
『食べなきゃ』と思うけれど進まない…」
「いつもより早く目がさめるし、
寝ようとしてもなかなか寝付けない…」といった体の症状が
あらわれることもあります。
そのあらわれ方は、人によりさまざまです。
発症のきっかけはさまざま
その人自身の物事に対する考え方や生活環境、
日常生活において発生したストレスなどが
複雑にからみあって引き起こされると考えられています。
遺伝との関連も研究されていますが、
特定の遺伝子があれば必ず発症するというものでもありません。
なかには、うれしい、明るい出来事がきっかけとなって、
うつ病を発症することもあるのです。
うつ病が発症するしくみ
脳の中では、情報を伝達するためにさまざまな
神経伝達物質が働いており、そのうち
セロトニン、ノルアドレナリン、ドパミンは、
モノアミンと総称されています。
一説に、うつ病は、このモノアミンが減ることで
引き起こされるとされています。
しかし、これだけでうつ病が発症するしくみを
すべて説明できるわけではなく、ほかにもいくつかの説があります。