こんな人が危ない!うつ病の原因になりやすい性格

うつ病の原因は、一つの要因だけでなるのでなく、
複合的に色々な要因が重なってなると考えられています。

性格、遺伝性、生活環境・社会環境・社会情勢などの変化、
時代の変化、脳の機能が正常に機能しなくなったなどといった
要因の複合された結果起こりうるものです。

ただ専門家の間では、
うつ病になった人の発症前の性格にいくつかの
共通点が見受けられることが知られています。

性格は生まれ持った遺伝的に持っているものと、
生育環境によって大部分が決まると考えられ、
個人の考え方も性格や環境によって変わるものと考えられています。

今回はうつ病になりやすい性格をご紹介します。

几帳面で真面目な人

一般的に、まじめで几帳面な人、完璧主義者、責任感が強くて
何事にも一生懸命取り組む人ほどうつ病になる傾向が高いと言われています。

こうした性格の人は、何事に対しても全力で
こうしなければいけないという義務感が強すぎて、
まだまだ、もっともっと頑張らなければいけないと
自分自身を追い込む傾向が強く見られます。

仕事では、自分で抱え込んでしまって
過労とストレスの塊に陥って、
うつ病の引き金となっていくと考えられています。

 

言いたいことが言えない人

感情表現が下手だったり、
頭では考えがあっても口にうまく出せない人も要注意です。

人から何かを頼まれても断れないとか、
言いたいことも対立を避け我慢や遠慮してしまいます。

自分一人でこれも背負い込んで心身ともに疲弊していくのです。

 

その他11タイプをまとめてみました。

・神経質で几帳面

・仕事を他人に任せられない

・道徳観が強く、義理人情にあつ過ぎる

・完璧主義者、潔癖主義者

・理想主義者(理想や目標が高すぎる)

・がんこで融通が利かなかったり、その場に応じた臨機応変さがない

・人に頼まれると断れない

・自分さえ我慢すればとよく思う

・まじめで何事にも熱心、責任感や義務感が人一倍強い

・自分の感情や考え方、想いを表現したり、相手に伝えられない

・他人の評価が気になり過ぎたり、被害妄想的な面がある

 

複数個当てはまる人もいらっしゃるかもしれませんし、
極端にほぼ当てはまる方もいらっしゃるかもしれません。

そうした方々の中でもうつ病ぎみの方もいらっしゃれば、
あまりストレスと感じていない方もいると思います。

ストレス耐性は、性格や人によって容量が違うからです。

ただ、このようなタイプの人は、他の人たちよりも
大きなストレスを心身ともに受け、
ダメージとなっていることは、認識しておいて下さい。

 

精神医学からの「うつ病になりやすい性格の分類」3パターンの性格

 

循環気質(ドイツ精神医学者:クレッチマーによる)

・社交的で親切、性格が明るくユーモアに富み、活動的。
一方で物静かで気弱、悲観的という抑うつの要素を持っている。

 

メランコリー親和型性格(ドイツ精神医学者:テレンバッハによる)

・保守的で秩序を愛し、人との円満な関係を好み、何か頼まれると断れない。
人と争うのを嫌う。律義で誠実、責任感が強く、几帳面で仕事熱心。

 

執着性格(日本精神医学者:下田光造による)

・責任感や正義感が強く、几帳面で仕事熱心、生真面目な性格。
思い込みが激しく、頭の切り替えがなかなかできない。
何事も徹底的にやらなければ気がすまず、ごまかしやおおざっぱなことを嫌う。

 

以上のように精神科医学の研究からも性格からによる
うつ病傾向の指摘がある通り、概略すれば、
まじめ・完璧主義・自己表現力不足など一定の傾向がわかります。

先にも言った通り、性格が似ていても人によって、
ストレス耐性は違います。

ストレスに自分は強いと思っている人も
突然自分のコントロールできないところで、
脳内で自立神経の破損や脳内分泌ホルモンの
異常が起こり始めているかもしれません。

現代社会で、ここで上げたような性格の方の性格を直せとは、言えません。

真面目で悪いことは何もありませんから。
ただ、自分でも知らず知らずのうちに内面や脳内にストレスをため込み、
うつ病発症要因となっていることをわかっておきましょう。

 

自分をコントロールする

まじめで完璧主義の人は、
頑張り過ぎて自分で気づいていないことが多いので、
あえて適度な息抜きや手抜きをやっていくこともとても大切です。

まじめで責任感が強いことは良い事ですが、結果、
うつ病になりやすい性格は、ほめられたり、評価される性格ではありません。
何事もほどほどの中庸が大切です。

一朝一夕で性格は、変えられませんが、頑張りすぎて、
あげくにうつ病になって、家族や職場に迷惑をかけたら、
もともとまじめな性格が災いして悪循環に陥ります。

うつ病にならないためにも性格は、変えれなくても、
自分で手抜きや息抜き、言いたいことは時には、はっきり言ったり、
自分自身でコントロールする努力は必要です。

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自然治癒力を高めよう

運動(呼吸)

私たちが、日常生きていくうえで必ずしている呼吸。
この運動こそ、まさに病気になるか健康が決まります。

緊張したり、熱中したりする時は思わず呼吸を止めている人も多いです。

そして、苦しくなってきたら呼吸が浅く・速くなってきたり、
いい気持ちだな~と思った時は、空気をいっぱい吸いたくなったり、
呼吸のリズムはその状況で変化しています。

からだがおもうように働かないとき、
こころがナーバスになっているとき、
呼吸は浅く速い呼吸になっています。

特に、吐くことが難しくなってきます。

呼吸をつかさどる脳も疲労していれば、神経の緊張も抜けないので、
呼吸をするために必要な横隔膜やろっ骨を動かしにくい身体になっているのです。

大人は、普通の生活の中で使っているのは胸で呼吸する、胸式呼吸になります。

お腹で呼吸をする腹式呼吸は、意識しないとなかなか使えていません。

でも腹式呼吸ができるようになると、
お腹の中の内臓がスムーズに動けるわけですから、
消化も上がりますし、副交感神経も優位になるので、
身体の力も抜けやすくなってきます。

自律神経は、脳でコントロールしているものですが、
唯一腹式呼吸でリラックスする神経へのスイッチを押すことができるのです。

うつ病は、自律神経のみだれが必ずありますのでとても効果的です。

あお向けになって、お腹に手をあてて、呼吸してみましょう。

お腹が膨らんだりへこんだりするか確認してください。

あんまり感触がつかめなくても大丈夫です。

今の呼吸はこういう呼吸なんだということを感じてあげてください。

目をつぶって、呼吸だけに集中する時間をつくりましょう。

この呼吸に集中するということも、ひとつ大事なことです。

いろいろ考えて呼吸を繰り返していても、
脳内はストレスがかかっているので苦しいばかりです。

お腹に空気が入っていく感じや
吐くときのからだの感覚に集中して、呼吸しましょう。

苦しくなってきてしまう人は、無理して沢山息を吸おうとか
吐こうとか思わなくていいのです。

そんな時は、力を抜くことに集中してください。

呼吸をマスターしていくために、ヨガや気功をしてみたり、
身体の状態を調整していくことも大事ですから整体をしていくこともお勧めです。

 

姿勢

何かに落ち込んでいるとき、疲労感でいっぱいなとき、
胸を張って堂々と立っているのは難しいものです。

また、明るい気持ちの時は、前を向いて歩きたいものです。

姿勢は、感情や身体の状態によってかわります。
全身にめいいっぱい力を入れると、身体はちじこまります。

方が上がり首がすくみ、やや猫背になり、足にも力が入っています。

その状況では、呼吸を止めて踏ん張ることが容易です。

逆をいえば、呼吸を深くすることはできないのです。

これが日常の姿勢で起きていたら、身体から力は抜けないし、呼吸も難しいのです。

姿勢では、どこにも力を入れないぐったりとした姿勢もよくありませんが、
かといって姿勢が良すぎるのもよくありません。

ずっと下を見て、自分の体のことや周りからのこと気にしているより、
前をむいたり空をみたりするほうが、
目線が上を向くことで肋骨は広がります。

空気が肺に入りやすくなります。

また、だるそうに猫背で座っているより、
すこし腹筋に力を入れて身体を断たせてみましょう。

猫背によって、肋骨で内臓がロックされていたのが、
解放されるので消化が働きやすくなります。

逆に姿勢が良くて、座っているとき常にピシっとしている人は、
それでは疲れてしまいます。

身体を硬直させて維持していますから、
呼吸がぜんぜん入ってきません。

力を抜くことを味わったり、
椅子やクッションに身体をゆだてねることもたいせつなのです。

そのため、吐き気や痛みで身体が苦しいときは、
どんな体制でもいいです。

自分の楽なポーズを探してください。

探したらそこで身体に力が入っていたらそこからは
呼吸法をやって力をにぬいてあげましょう。

睡眠

睡眠をとっているとき、身体のシステムは神経を修復・改善しています。

そのため、寝ないと疲れが取れません。

不眠が続くようであれば、医師に相談してください。

眠れないことが身体にとってストレスになってきてしまうと、そちらのほうが問題です。

  1. 睡眠リズム
    睡眠には、身体を休めるための「レム睡眠」と、
    脳を休める深い眠りの「ノンレム睡眠」とがあります。眠りに入るころは、レム睡眠に入りだんだんとノンレム睡眠になっていきます。このサイクルが90分間隔で繰り返されています。

    なので、眠る時間から計算して90分の倍数で起きると
    目覚めが良いということになるのです。

    人間の体には、日ないリズムというものが存在します。

    それは、一日24時間とほぼ同じ周期でコントロールされていて、
    朝になったら身体が目覚め、日中活動することができ、
    夕方になるにつれ、だんだんと身体はゆったりモードになり、
    夜眠ることができます。

    自律神経の働きです。

    そのため、神経が一番回復する時間22時から2時といわれています。

    最低でも24時には布団に入りたいものですね。

    疲労しているのに、夜はだらだら起きていたり、
    夜から刺激のある音や光を浴びていると乱れたままの神経を
    修復することができないのです。

    「なかなか寝付けない」
    「途中で起きてしまう」
    「朝まで寝ていられない」

    など、うつの方におおい睡眠障害です。

    この場合、横になっているだけでも身体の回復の仕方はちがいます。

    ただ眼をつぶっていたり、どうしても眠れないときは
    薄暗い電気をつけて本を読む、

    ゆっくりとした音楽を静かな音で気などしてください。

    ここで光や音によって刺激を与えてしまわないようにしましょう。

  2. 睡眠の質と量のとらえ方
    一般的に取ったほうがよいとされている睡眠時間は、6~8時間です。よく「また眠れない」と思ってしまいますが、
    睡眠障害がある場合は、時間数を目標にしないでください。もともとの体質から睡眠時間が短い人もいます。

    短い時間でも前に比べると、

    「ちょっと起きるのが楽だった」
    「寝付くのが速くなった」
    「途中で起きてもすぐ眠れる」

    などの反応を大事にしてあげましょう。

  3. 起き上がれないときの対策
    うつ病の症状で、朝になっても起き上がれなかったり、
    日常極度の眠気がある場合があります。うつの種類によっては、そんな状況でも目標を立てて
    行動することが大事な人もいます。そこで頑張ることでどんどん身体がつらくなってしまいます。

    うつにも段階があります。

    日ないリズムに沿って、行動できることが理想ですが、
    そこまで行く前に、枯渇してしまったエネルギーが身体になければ、
    リズムに乗ることさえも難しいのです。

    そんな状態の時は、まず休養が使命だと思ってください。

    寝たいだけ横になってて下さい。

    とくにうつでは、朝からの調子が悪いのであれば
    相当身体は疲れ切っていますので、
    無理して起き上がらないで休みましょう。

日常でちょこっとプラスで脳内にハッピーを届けよう

  1. 色の使い方
    色って、感情によってぜんぜん好みがかわります。ハッピーな時に、真っ黒で統一している洋服は選ばないですし、
    カッコよく決めたいのに、フォワーンとした柔らかい色を選ぶより
    キッパリした色を選ぶものです。おしゃれなんて、興味がわかなくなってしまったり、
    したくても身体が付いてこなかったりしているかもしれません。
    ちょっとしたことでいいです。

    パジャマでも、今日は明るめの色を着てみようとか、
    箸の色を今日はかえてみようとか・・・。

    つらいときは、

    空の色を見たり自然の緑の色を見たり、
    花壇の花を見たり、
    野菜の色を見たり、

    自分が変わらなくても日常の見える範囲で、いろんな色をみてみましょう。

  2. アロマセラピー
    匂いは嗅覚から直接大脳に送られます。
    そのため、考えてから決めるというよりは
    本能的にとらえるので、好き嫌いがはっきりと出やすいのです。アロマセラピーは、自然界の花・木・実・葉などから抽出した天然の素材です。そのため、現在の科学では証明できないほどの自然の有効成分が含まれています。

    各精油によって、効能がありますので、効能に合わせて使用してください。

    また、妊娠中は使用を避けなければならないものがあります。

    特病を持っている方も時自己判断せず、
    アロマセラピストに相談してください。

    【うつ症状に効果的なもの】
    精神疲労・無気力・落ち込み・緊張・不安・などに。

    ベルガモット
    ローズウッド
    マンダリン
    ゼラニウム
    レモン
    オレンジ
    サンダルウッド
    イランイラン
    ローズオットー

    いろんな使用方法があります。

    肌につけるときには、ベースとなってくるオイルが必要です。

    精油だけでは使えません。

    一番簡単に使用できるのは、吸入・またはアロマを焚くことです。

    お風呂に2・3滴たらしたり、洗面器お湯を張って
    そこに精油をいれて呼吸をしたり、寝るときに焚いても効果的です。

    ぜひためしてみましょう。

自然治癒力を高めよう

食事

  1. カフェイン・甘いものはNG
    飲食物の中でうつ病の方に一番避けてもらいたいのが、
    カフェインと甘いものです。カフェインは、覚醒作用があるだけでなく、
    交感神経といって自律神経の興奮する神経を刺激してしまいます。もともと、交感神経を使いすぎたからだによって、
    うつ病が発症しているので、より悪化させてしまいますので避けましょう。

    〈カフェインを含むもの〉
    コーヒー・紅茶・緑茶・ジャスミン茶・ウーロン茶・ほうじ茶・
    ココア・チョコレート・コーラ・栄養ドリンクなど

    甘いものは、疲労感が加わってくると食べたくなる欲求が出てきます。

    これは、脳の栄養となるものは唯一糖分だけですので、脳疲労が続くと欲求が増すのです。

    でもここで気をつけなくてはいけないのは、砂糖類です。

    いわゆるお菓子・洋菓子・和菓子類。
    砂糖は、血糖値を素早く上げる能力を持っています。

    ですので、血糖値が上がることで身体の疲労が取れたかのような錯覚に陥ります。

    ただ、体内では血糖値がいきなり上がったことで
    「身体の危機だ」ととらえて、
    今度は血糖値を戻すためにホルモンを分泌するのです。

    それがインシュリンです。

    そしてこの反応には、アドレナリンなどの交感神経が
    余計に刺激されてしまうのです。

    血糖値が急激に上下すると、食べても空腹感が付きまとい、
    疲労感も取れず、機能性低血糖という疾患になることがあります。

    落ち込みや情緒不安もさらに強くなります。

    甘いものは、控えることが大切です。

    どうしても我慢できないときは、食前より食後にたべましょう。

  2. バランスの良い食事
    日本の和食と言われれば、
    ご飯に味噌汁・主菜(魚や豆料理)・副菜(野菜)といった定食を
    思い浮かべるでしょう。主食(米やパンなど)だけの単品ではなく、
    一汁三菜といった日本食の形が、
    一番体にとって必要な成分がバランスよくとることができます。ということは、なにもうつ病だからというものを神経質に考えるのではなく、
    健康を保つための食事作りをしていけばいいのです。

    注意することは、ばっかり食いをせず、
    冷たいもの・辛すぎるものは控えましょう。

    また、年齢や活動量におうじて摂取量は異なりますので、
    無理して若い時と同じように食べる必要はありません。

  3. 無理して食べない
    食欲がないとき、食事をすると胸やけや胃痛がするなど
    消化症状が強いときは、無理して食べる必要はありません。身体がノーと教えてくれているんです。そんなときは、朝だから朝食を食べなくてはいけないとか、
    バランス良く食べるためにはもっと食べなきゃいけないとか
    思わないことが大切です。

    内臓は副交感神経に支配されています。

    なので、身体がリラックスした状態でないと
    消化をうまくしてくれないのです。

    体調が悪いときは、なかなか消化が上がってきません。

    そこに無理やり食べ物を食べてしまうと消化がさらに遅れ、
    消化管痛や吐き気・疲労感が出てきてしまいます。

    ただ、栄養の補充は大事ですので、
    食べれない日が続くときは
    点滴で栄養を補充することをお勧めします。

  4. 食後は気持ち悪いときどうするか?
    食事は食べられるのだけど、食後めまいがしたり具合が悪いという人は、
    食事によって内臓が動き出すのですが、
    一気に血流を内臓に取られてしまうので、脳に酸素が届きにくくなります。体調が悪かったり、もともと貧血や低血圧を持っていればなおさらです。そんなときは、食後すぐに横になって休みましょう。

    片付けもあとでいいんですよ。

    とくに、家族がいれば片付けも相当の時間を割くことになりますから、
    後回しにしましょう。

    横になることで全身に血液がめぐりやすくなります。

    目を閉じて、気持ち悪さが少し楽になるまで休んであげてください。

    消化した血液は一度肝臓に集められますので、
    肝臓が働きやすいように右を下にして
    横向きになって休めるとさらに効果的です。

自然治癒力を高めよう

自然治癒力は、
「心のメンテナンス」「食事」「運動(呼吸)」「睡眠」といった毎日の生活の中で、
必ず行っているもので成り立っています。

自分の自然治癒力を高め、
使いやすい身体を手に入れておくことは、
うつ病から回復する重要なキーとなります。

心も体も元気にストレス知らずに、保っていく秘訣は、
毎日の習慣をちょっとちがう視点からとらえたり、
実践するだけなのです。

心のトレーニング

「私には、こんなことできない」
「かたづけが全部終わるまでは休んじゃいけない」
「あの人はいつも何もやってくれない。わたしばっかり・・・」
「何でだれもわかってくれないの?すこしは心配してよ!」

など、~しなければいけないと考えたり、
自分のことを常にできないと思っていたり、
またはいつも他人のことが気になって、
他人の反応をみてはイライラすることはおおくないですか?

心は、感情で動いています。

そして、その感情は身体のシステムも巻き込んで働きます。

怒ると、カーッと頭に血が昇ってきます。

これは、怒るという感情が、
脳内の神経伝達物質であるアドレナリンに作用したからです。

その時、身体はアドレナリンが大量に作用することによって、
血管を収縮して血圧を上げる生理反応を起こします。

そして、怒るために必要な力をみなぎらせ、
カッカしながら人は怒ることができるのです。

そのように、いろいろな感情一つ一つに身体が作用する反応があります。

そして、身体に負担を変える反応は決まってネガティブな感情なのです。

感情のスイッチで身体は変わる!

ネガティブな感情とは、「不安」「落ち込み」「恐れ」「怒り」「緊張」などです。
けっして、あってはいけない感情ではありませんが、毎日の中で過度にかんじたり、
そういった環境の中に長期にいることがよくありません。

特にいまうつ症状が強いのであれば、変える必要があります。
環境も他人を変えるのも難しいもの。
でも自分自身はいくらでも変えられます。

ネガティブの感情が出てきたとき、
そこから心を安定させるためには方法があります。

  1. 視点を変える
    同じことを言われたのに、思いは人それぞれ。
    職場で、企画書を提出したら上司がなにやら、納得いっていない様子・・・。

    そこで、「また怒られた。私って何やっても駄目なんだ」と
    否定的にとらえていませんか?

    「そうか、そこがまだ足りなかったのか。
    よし、次はできるように頑張るぞ」と思うように
    他人も自分も否定ではなく、肯定的に考えてみましょう。

    そこで、気持ちが乗らなくても大丈夫。
    心は癖がついていくものです。

    最初は違和感や抵抗感があっても、続けてみてください。

    特に症状が出てる時は、一生懸命物事を肯定的に考えてみましょう。

    必ず身体が答えてくれます。

    そして、そんなちょっとでも考えを切り替えたら、自分をほめてあげましょう。

  2. 感情を外に出してみよう
    周りのことばかり気になってしまったり、
    または自分だけで抱えきれないほどの仕事や家事を抱えて、
    黙ってやり遂げていませんか?

    そんなあなたは、ザ・日本女性です。

    奥ゆかしくて、我慢づよくて、
    周りを立てることができる素晴らしい女性です。

    そして、そうやって行くことが大事と家庭環境や社会の中で、
    教わってきたのでしょう。

    でも、頑張らなくていいんですよ。

    人は、一人では生きていけないのです。

    あなたが、周りのいろんな人を助けてきたように、
    あなたのことも助けてくれる人が必ずいます。

    「みんな自分のことばっかり!」と思ってしまいますが、
    それは周りの人たちがどうやって助けたら人が喜ぶのか、
    あなたほど経験がなく、そこまで気付くことができないからです。

    心で思ったことは、声に出してみましょう。

    それが一番大事。

    感情が脳内にずっと渦巻いていると、
    心の引き出しに余裕がなくなってしまい、
    うまく整理することができないのです。

    我慢して我慢してやりぬいてきたとしても、
    そこで感情が否定的なままであれば、
    結局いつか脳のオーバーヒートが起ります。

    脳の中からまずは外に吐き出してあげまししょう。

    「バカ野郎っつ!」
    とか汚い言葉になったっていいんです。

    心に感情をしまいこんでいるのが、身体の負担になるのですから。

    山や海、カラオケボックスでもいいでしょう。

    あなたの今あるエネルギーをつかって大きな声で叫んで下さい。

    また、感情を外に出せればいいのですから、
    紙に書いてそれはびりびりにやぶいてゴミ箱にぽーいとするのも効果的です。

  3. イメージトレーニング
    最近の日本代表のスポーツ選手が
    ひと昔前より強くなってきたのは、
    イメージトレーニングの強化だといわれています。

    気持ちの変化は、習慣もかわり行動も変わります。

    そして、自分がどうなりたいのかイメージできれば、回復は格段と早くなります。

    脳内でも、いいイメージを巡らせているときは、
    エンドルフィンという神経伝達物質が働きます。

    これは、快楽ホルモンともいわれ身体をリラックスするために必要な物質です。

    最初は、現実の状態がちらついて、
    やってみようと思ってもなかなかできないかもしれません。

    まずは、楽しかったこと・嬉しかったことを真剣に思い出して下さい。

    いつの時代でも大丈夫。

    マイナスになってしまう感情の想い出は、避けて下さい。
    それを癖づけてみましょう。

自然療法の重要性

本来人間の体には、いい状態に戻ろうとする自然治癒力が存在します。

たとえば、転んで手に切り傷ができたとします。

その時は、痛いでしょうが、傷口も徐々に回復し、
何もなかったかのように再生してきます。

これは、身体の自然治癒力が働いた証拠なのです。

手術で薬で、補うことができたとしても
補った身体の自然治癒力が回復してこなければ、

身体が修復していくことができず、
症状の改善にいたるのは難しいでしょう。

社会に属する女性への配慮

女性特有のうつ病の代表として上げられるもので、
「産後のうつ病」や「更年期のうつ病」があります。

この産後や、閉経の期間には、女性ホルモンのバランスが大きく変動します。

女性のうつ病とホルモンの分泌には、
深い関係があるということを忘れてはいけないのです。

うつ病だけではなく、月経前の決まった時期になると
体がむくんだり、月経前に乳房が張ったりする女性も見られたりします。

また月経前には精神的にイライラしたり、
憂うつになるなどの精神状態もみられたりもします。

このような精神状態、身体状態から考えても、
やはり女性ホルモンが女性の「うつ病」には、
大きく関わっているといえるのです。

最近では、当たり前となっている女性の社会進出も、
女性のうつ病発症に大きく関わっているといえます。

今まで会社における女性の立場としては、
結婚までの「腰掛」としてととらえがちだったのですが
最近では、会社での女性の立場は、男性と変わることなく、
仕事をバリバリこなしていることも間違いありません。

それゆえ、女性が、陥ってしまいがちなうつ病もあることを忘れることは出来ません。

会社では、部下を指導する立場にある女性や、
出世して管理職になる女性もたくさんいるのです。

こうした女性、いわゆる「キャリアウーマン」と呼ばれる
女性たちは、男性に負けないくらいの働きをしようと
頑張ることが当たり前になっています。

また、家庭を持ちながらでも会社で働く場合の女性は、
仕事も家事も両立させようと思う心労は、人並みならぬものがあります。

男性と同じように働いたり、家事との両立は、
たとえやりこなしていたとしても、
その体力オーバー・精神的疲労からくる
うつ状態に陥ることもあります。

こういった女性の状態を
「スーパーウーマンシンドローム」と呼ばれたりしています。

それだけ、社会進出が当たり前となった昨今では、
とくに、何もかもに責任を持ち、それを果たそうとする女性の心労を、
考慮することも必要なのではないでしょうか。

また、女性にとっては大きな喜びでもある、
妊娠・出産ですが、そのために退職をしなければならない
状況になった場合、女性たちの環境は大きく変化します。

そういった環境の変化も、うつ病を発症しやすい
状況にあるといってもいいでしょう。

女性には、男性にはないホルモンバランスの崩れからくる
うつ病発症は、かなり高いものと考えられるのです。

今後、社会の中で女性の働き方の充実が
図られていくことを大きく期待します。

そして、何よりも女性自身の意識が変わることが必要です。

仕事・家事の忙しさのなかであっても、
「自分の心身バランスが崩れていないか」問いかけ、
見つめ、健康とのバランスを図ってほしいものです。

「自分を大事にすること」
それはどんな時でもあなたが
あなたらしく生きるために本当に大事なことなのです。

 

 

 

うつ病患者と家族のかかわり、接し方

うつ病の方の思い

うつ病の治療に関して、家族の協力が最も重要になってきます。

どのような病気でも家族のサポートというものは欠かせないものですが、
うつ病について、家族が病気を深く理解することが、
うつ病回復への最大の近道といえるでしょう。

うつ病になると、患者は人と接することが、
極端に辛くなってしまいます。

そのため、家の中にこもりがちになり、
家事や仕事など普段難なくこなせていたこともできなくなってしまいます。

そのため周囲からは、怠けているようにしか見えてきません。

しかし、決して怠けているのではなく、
「以前のように家事をこなしたい」
「仕事をバリバリやっていきたい」
と強く思っているのです。

それができないことが本人にとっては、非常に辛い状態なのです。

また、うつ病になりやすい人は、それだけまじめな人が多く、
家族や友人から「もっと前向きに考えたら?」といわれると、
必死で前向きな思考に変えようと努力します。

しかし、「前向きになる」ことができずに、
前向きになれない自分を非常に卑下してしまいます。

そしてもっと落ち込んでしまう結果を招いてしまいます。

患者の身近にいる家族は、その点をよく理解し、
うつ病によって思うように動けない非常に辛い状況にあることを
しっかりと認めてあげましょう。

患者本人だけのことととらえずに、
「自分自身がそういう状態になったかのような受け入れ方」を
する必要があります。

それが最も大切なことになるのです。

うつ病の人の気持ちは、

「頑張りたくても頑張れない」
「前向きに考えようと必死になっているのに前向きになれない」
「自分が嫌で嫌で仕方が無い」
「こんなに辛い状況ならいっそ自殺したほうが楽になるのではないだろうか」

という負のスパイラルで出来上がったような状況
なっているといえるでしょう。

うつ病と一緒に向き合うために

家族は、うつ病にかかっている患者に対し、
「あなたの苦しみはほんとうによくわかる」
「本当に辛くて苦しかったんだね」
「今までほんとによく我慢してきたね。ゆっくり休もうね」

など、共感し、辛い気持ちを受け止めてあげることが基本になります。

とはいえ、ずっと落ち込みっぱなしで、ふさぎこんでばかり、
ともすれば「自分なんかいないほうがいい」などと、
いつも悲観的なことばかり言う人間を目の前にしていると、

いくら辛い気持ちを受け入れようとしても、
家族のほうが疲れてしまいます。

そのうち家族としても「どうしてよいのかわからない」
ということにもなりかねません。

特にうつ病の期間が長い場合や、
うつ病を繰り返している場合など、
家族も長期的に渡り、ケアをしているはずです。

家族の皆さんも相当疲れてくると思います。

そういった場合は、家族だけでうつ病治療のサポートをするのではなく、

家族も担当医の受診をして、
「どのようにケアすればいいか」
「自分がどれくらい疲れているか」
などを相談することが大切です。

うつ病患者のサポートをしていた自分が、うつ病になった。
ということは少なくないのです。

同じ一人の人間として、休息はなにより大事なのです。
しょいすぎず抱え込まず、周りのたくさんのサポートを頼ってください。

また、うつ病を患っている人を見ると、
どうしても家族としては、励ましたくなるものです。

しかし、うつ病の人にとってその「励まし」という言葉は絶対禁句なのです。

精神的に健康な状態の人に、ショックな出来事が起こり、落ち込んだとしても、

周囲からは「君なら立ち直れる」
「大丈夫、頑張れば取り返すことができる」

などといった、期待をこめた言葉をきっかけに、
立ち直るきっかけになることもあります。

しかし、うつ病のときに落ち込んでいる状態は、
こうした元気な人を励ますのとは全然意味が違ってきます。

その点をしっかり理解しておきましょう。

うつ病により、
落ち込むだけ落ち込んだ状態のときに励まされると、
逆にその励まされたことがプレッシャーになり、負担を重くしてしまうのです。

また、自分が体験したことをうつ病の人に絶対に押し付けてはいけません。
落ち込んでいる人を目の前にすると、どうしても元気付けてあげようと思い、

「今までちゃんとできてきたんだから、大丈夫」
「私は、辛い状況のときこうやって乗り越えてきたよ」

など、自分の体験をもとに励ましたくなるものです。

しかし、これは全くの逆効果にしかなりません。

こうした励ましは「よけいなおせっかい」にしかならず、
相手の気持ちに共感もしていなければ、
単なる自分の考えの押し付けにしかならないのです。

また、家族としては、落ち込んでいる人のことを考えて
「自分だけでも明るくしていなければ」と思い、
家族が明るくふるまうことがあります。

しかし、うつ病の人にとって、その周囲の人たちが
明るいからといって自分自身が明るくなれるわけではないのです。

逆にかえって「気を遣わせて申し訳ないな」という気持ちになり、
さらに自分を責めてしまうことになりかねません。

うつ病の人にとって、一番のダメージがある言葉は、
責めるような言い方をされることです。

うつ病の原因でもある、
「なにもやりたくない。」
「興味がわかない。」

などというおっくうな気持ちで、
動くことも嫌な状態になっているのです。

そんなうつ病の人が、家の中でゴロゴロしているのをみると、
ついつい「しっかりしてよ!」や「ちゃんとしないさいよ!」

などと責めたくなるときがあります。

しかし、本人は、怠け心で動かないのではなく、
動きたくても動けない状態なのです。

それを批判されるような言葉や態度で、接することになると、
よけいに病状を悪化させる一方です。

毎日、ゴロゴロしている人を見ていると、
「ちゃんとして!」という言葉を言いたくなると思いますが、
病状が悪化しないように気をつけなければなりません。

うつ病が重くなればなるほど、
自殺のリスクは高まるということを忘れてはいけません。

なんとしても、自殺だけは回避しなければならないのです。

主人を仕事に送り出した後、うつ病の奥さんが、
発作的に首をつって自殺をしたなどという話もあります。

また逆に、書斎にこもってなかなか出てこないと思い、
家族が声をかけに行くと、書斎で自殺をしていた夫がいた。
という話もありました。

自殺のリスクは本当に高くなるので、
どうしてもこれだけは回避しなければならないことなのです。

うつ病の人は「自分はいなくなってしまったほうがいい」という気持ちと、
反面「助けてほしい」という気持ちの間を揺れ動いているのです。

その中である日突然「いっそのこと死んでしまったら」という
自殺について強く考えてしまうことがあります。

一般的には、重いうつ病の患者が、
自殺について強く考えてしまうことが多く、
うつ病の回復が見えたころに、
自殺を図ることがあります。

なぜ、回復して来た頃に自殺を図りたくなるのかと言うと、
うつの状態が、どん底の場合には「動く気力もない」状態で、
自殺をするという直接的な行動を起こす気力がないのです。

しかし、少し回復をしてきた頃には、
少し体も動き、階段を上って、ビルやマンションの屋上から飛び降りたり、
首吊りをするためのロープを自分で準備したりすることができるのです。

平成16年の国内の自殺者は32325人と、
平成10年から自殺者は3万人を下回ることはありません。

この自殺者のうちの約6割がうつ病を発症していたり、
うつ状態だといわれています。

このような中、働く人の自殺が増えていて9000人をこえる自殺者があり、
そのうちの約70%以上が「うつ病やうつ状態」から自殺をしたといわれています。

うつ病と自殺のかかわりは極めて深いものがあり、
対応には細心の注意が必要となります。

周囲からみると、元気になってきたとみえる回復期でも、
本人にとっては「再発したらどうしよう」という不安を抱え込んでいるのです。

周囲にいる人は、回復してきたと思っても
「もうちょっとだからがんばろうね」
などというプレッシャーを書ける言葉がけをするのではなく

「今はまだ準備段階。焦らないで」
などというように、患者本人を孤立させないような
言葉かけをすることが、大切になってきます。

何より一番大切になってくるのは、
自殺の兆候を見逃さないということです。

自殺を考え、自殺を実行に移すまでには、
やはり人間、色々な兆候が現れるものです。

これは、うつ病を患っている人間に限らず、
自殺をしようとする人にはそのような兆候が現れるものです。

うつ病を患っている人が「死にたい」ということを言い出すのは、
『生きているのが辛い』ということなのです。

また、自殺をしたいと考えていたとしても家族に心配をかけたくないために、
「死にたい」
「生きているのが辛い」

などということは一切口にはしないことが多いでしょう。

しかし、「生きていても仕方が無い」というような、
自分を全否定するような発言をした後に、自殺を図るということもあります。

また、ここ最近「すまないな。迷惑ばかりかけて」など、
一見思いやっているように聞こえる言葉を口にしたりすることも、
自殺について強く考えていることになるのです。

このような、自殺につながる可能性があるような発言が
目立った場合には、家族は、
「何を馬鹿なことをいっているの」などという、

一見否定したかのように見える言葉でさえも、
自殺に追い込んでしまうことがあります。

もしも、自殺を感じ取られるような発言などがあった場合
「あなたがいなくなったら、私はどれだけ辛いか」というように、
本人だけの問題ではないことをしっかり認識させることが重要です。

うつ病になる人の性格は、まじめで責任感の強い人が多いので、
自分が死ぬことによって悲しむ人がいるということをしっかりと
認識させることが重要です。

自分がいなくなると悲しむ人がいるんだということがわかると、
自殺することを思いとどまることがあるのです。

また、そのような発言が出たときには、
「その気持ちは一旦私があずかっておくから」と、
気持ちを受け止めてあげるのも大切です。

自殺を考えてしまいがちな
うつ病の人の自殺を食い止めるには、
「価値のない人間だ」などと考えるのは、
自分の性格のためではなく、

病気がそうさせていることを知らせてあげることが重要です。

「生きている価値がない」などと言い出したら、
自殺願望が出ていること証拠です。

できる限り目を離さないことが重要になってきます。

また自殺願望は「病気がさせていることが原因になっている」
ことを家族は充分理解し、よけいな励ましなどはしないことです。

また、家族は「1人で悩まないように。いつでも相談するように」と
うつ病を患っている人が1人だけで病気と戦っているのではないこと、
家族がしっかりサポートをしていることを理解してもらうようにします。

また、「自殺」という言葉や「死」という言葉を口にするようになったら、
家族もためらうことなく主治医に相談することが必要です。

主治医の適切な判断を持ち帰り、
患者と向き合うことで自殺を食い止めることができるのです。

また、「自殺はしない」と約束させることも重要です。
しかしこれは数日しか頭の中には残らないので、
何度も何度も「自殺はしない」という約束をさせることが必要です。

うつ病を患っている人が孤立しているのではなく、
いつも自分を気にかけてくれている人がいるということを
しっかりと認識させることも大切です。

また、古いアルバムを整理し始めたり、
大切なもの自分が大事にしていたものなどを人にあげるような、
身辺整理をし始めたらかなり危険なサインです。

このような自殺の兆候が現れたことを感じ取ったら、
すぐに主治医に相談し、自殺を食い止めることが
一番重要で一番必要なことということを、
家族は心得ておく必要が重要なのです。

うつ病を患っている人が家族の中にいると、
かなり家族も注意を払った生活を強いられると思いますが、
最悪の事態を招かないためにも、
家族ならではの充分なサポート力をもって、うつ病と戦う覚悟が必要でしょう。

家族がうつ病になったら・・

根深い現代病とも言われる精神疾患。

とりわけ「うつ病」の患者数は年々増加しており
ストレスで悩む方があとを絶ちません。

自分の周りを見渡しても、
「うつ病」で苦しんでいる人がかなり多いはず。

 

そんなうつ病患者との接し方についてお話します。

ともすれば、引きこもりがちになってしまう「うつ病」患者に対しては、
病状を心配した上での発言でも、苦しいものに変わることがあります。

その点をまず第一に念頭に入れておきましょう。

また、家族の中で「うつ病」になるケースが、
出てきてもおかしくない時代です。

家族はその患者と向き合う時間が長いので、
「うつ病患者」との接し方をよく理解して、
一日も早く症状を回復するためのフォローをしてあげれる
存在になりましょう。

もちろん、医師と患者の信頼関係も大変重要になります。
通院日には一緒に診断を受けに行くことはもちろん、
なぜそうなったか?を理解していくことは重要です。

また、医師との信頼関係が築けない場合は、
ひとつの病院だけに固執しないで
セカンドオピニオン:患者を理解してくれる医師を探すこと
時折必要な場合もあります。

うつ病は時間がかかりますが、必ず治る病気です。

 

家族が支え合って行けば、回復への道のりは遠くはありません。

 

では、うつ病の患者さんとの接し方は
どのような点が大切なポイントになってくるのでしょうか?

まずは、「うつ病」に対しての誤った認識や、
抗うつ剤についての正しい認識を持つことが大事です。

うつ病患者は、何もかも否定的になりがちです。

医師から抗うつ剤を処方され、決められた通りに飲んでいても

「全く改善されない」「全然良くならない」
「飲んでいる意味がない」「逆に調子が悪い」などと
思われがちです。

 

うつ病患者は、慣れない抗うつ剤に対して、
色々な抵抗を感じています。

同時にそんな症状を見た家族も同意してしまいがちでありますが、
それは認識不足からくるものがほとんどであるので、

自分の家族に最適な治療のやり方を提案してくれる医師がいれば
信頼関係を保てると安心できるハズです。

家族の立場からは、
意味の分からない状況はすべて病気が原因であって、
うつ病患者のナマケや、性格が悪い
ということではないということ

しっかりと患者や家族に理解してもらうことが大事です。

ですので、うつ病患者に対しては、
まず、ご自身がうつ病であることを理解してもらい、
抗うつ剤に不安感を持っている場合には、
以下のポイントを踏まえて治療を進めてもらいます。

【接し方のポイント】

現在の心身の不調を感じる症状が現れているのは
あくまで病気であり、決してナマケモノではない
ということを理解してもらう必要があります。

また、うつ病の患者は「うつの症状」が
とても辛くて苦しいことなのを理解し、
受け止めてもらうことが大事です。

この自分の辛さ・苦しさを自分の他にも受け止めてくれる家族が
いるということは、患者には最大の心の拠り所になるということ。

うつ病の治療を続けていくことで、最初は辛いが、
時が経てば必ず病状は良くなって行き、回復していくことを
分かって貰うのが最大のポイントです。

また、抗うつ剤についても服薬する意味はなにか、
服薬することによって症状の改善などが必ずあることを
しっかり理解してもらうことです。

うつ病家族には「決して頑張らない」「焦らない」ことを
理解してもらって、治療に専念することを第一に考えて貰うようにします。

そして、うつ病家族が抱えている人生の上での重要な決断は、
うつの症状が回復するまでやらないでおくこと、
話を聞き、一旦保留にしたりなどの方法を取るように勧めることです。

また、うつ病患者と長い時間を接している家族に対しては
「励まさない」「指示しない」「怒らない」ことを
十分理解することが大事です。

話を聞いてあげたり、同調したり、ただうなずいてあげたり、
何よりも「そっとしておいてあげる」ことが
とても大事で意味があることに繋がります。

 

 

 

抗うつ剤の副作用

抗不安薬
うつ症状を軽減するために処方される薬です。
副作用は、脱力倦怠感・ふらつき・眠気・口の渇き・過敏症など。

睡眠薬
睡眠薬の中から、睡眠障害のタイプにあわせて選びます。
寝つきの悪い「入眠障害」には、超短期型か短時間型、
途中で何度も目が覚めて寝付けない「中途覚醒」や
夜半から明け方に目が覚めてしまう「早朝覚醒」には中間型か長時間を使います。

副作用には、眠気、ふらつき、食欲不振、などがあります。

漢方薬
体質に合わせて処方されるものなので、
漢方薬に詳しい医師でないと漢方薬の効果を
最大に引き出すことは難しいといえるでしょう。

また、漢方薬だけで、うつ症状を治してほしいと
申し出る患者さんがいるようですが、あくまで漢方薬は、
補助的な役割を果たすだけのために処方される薬なので、
漢方薬だけでうつ病の治療はできません。

もちろん漢方薬も薬なので副作用もあります。

そこのところを履き違えないようにしっかりと覚えておく必要があります。

うつ病の薬について

薬は飲んだ方がいいの?

軽い初期症状の場合、薬は有効です。

ただ病状が進み何年も治らないという
筆者のような場合もあります。

うつ病の治療には、主治医との信頼関係の上に成り立ち、
自分が抱え込んでいる苦しい状況を全て話し、
理解してもらいながら改善させていくのが必要になります。

そしてその中でもうつ病に対する薬物療法も、
はずせないものになってきています。

「うつ病の薬を飲むのは、なんとなく自分が精神的にも心にも
障害があるということを認めてしまうことになり、
なんとなく投薬されても飲むのが嫌だ」と、
うつ病の薬に対する否定的な考えは、今もって少なくはありません。

しかし、うつ病の薬を使うことによって、
そのうつ病独特の症状が軽減され、治療がスムーズに行われ、
回復への近道だということがわかれば、

うつ病の薬を服用することに対し、
それほどの違和感もなくなるのではないのでしょうか。

うつ病の薬とその副作用や弊害については
こちらを参照してください。 ↓ ↓
http://ameblo.jp/clubtulip1959/entry-12161123362.html

 

薬の副作用

うつ病の治療に使用する際には、
うつの症状の程度や種類、経過をはじめ、
さまざまなことを考えて処方される薬です。

しかし、抗うつ薬に限らず、内服薬・外用薬・注射、
どれをとっても少なからず副作用というものがあります。

特に、精神的に疲れきっている状態で、
何もやる気の起きない、普段のその人らしからぬ状態にある人が、
副作用でどのような変化が起こるものなのか、
理解しておくことが必要です。

精神作用する薬は、覚せい剤や大麻などと同じように
止められなくなるのでは?

といった疑問を持たれるでしょうが、確かに常用性が強いです。

また、副作用は飲み始めにでやすい特徴があります。