自然治癒力は、
「心のメンテナンス」「食事」「運動(呼吸)」「睡眠」といった毎日の生活の中で、
必ず行っているもので成り立っています。
自分の自然治癒力を高め、
使いやすい身体を手に入れておくことは、
うつ病から回復する重要なキーとなります。
心も体も元気にストレス知らずに、保っていく秘訣は、
毎日の習慣をちょっとちがう視点からとらえたり、
実践するだけなのです。
心のトレーニング
「私には、こんなことできない」
「かたづけが全部終わるまでは休んじゃいけない」
「あの人はいつも何もやってくれない。わたしばっかり・・・」
「何でだれもわかってくれないの?すこしは心配してよ!」
など、~しなければいけないと考えたり、
自分のことを常にできないと思っていたり、
またはいつも他人のことが気になって、
他人の反応をみてはイライラすることはおおくないですか?
心は、感情で動いています。
そして、その感情は身体のシステムも巻き込んで働きます。
怒ると、カーッと頭に血が昇ってきます。
これは、怒るという感情が、
脳内の神経伝達物質であるアドレナリンに作用したからです。
その時、身体はアドレナリンが大量に作用することによって、
血管を収縮して血圧を上げる生理反応を起こします。
そして、怒るために必要な力をみなぎらせ、
カッカしながら人は怒ることができるのです。
そのように、いろいろな感情一つ一つに身体が作用する反応があります。
そして、身体に負担を変える反応は決まってネガティブな感情なのです。
感情のスイッチで身体は変わる!
ネガティブな感情とは、「不安」「落ち込み」「恐れ」「怒り」「緊張」などです。
けっして、あってはいけない感情ではありませんが、毎日の中で過度にかんじたり、
そういった環境の中に長期にいることがよくありません。
特にいまうつ症状が強いのであれば、変える必要があります。
環境も他人を変えるのも難しいもの。
でも自分自身はいくらでも変えられます。
ネガティブの感情が出てきたとき、
そこから心を安定させるためには方法があります。
- 視点を変える
同じことを言われたのに、思いは人それぞれ。
職場で、企画書を提出したら上司がなにやら、納得いっていない様子・・・。そこで、「また怒られた。私って何やっても駄目なんだ」と
否定的にとらえていませんか?「そうか、そこがまだ足りなかったのか。
よし、次はできるように頑張るぞ」と思うように
他人も自分も否定ではなく、肯定的に考えてみましょう。そこで、気持ちが乗らなくても大丈夫。
心は癖がついていくものです。最初は違和感や抵抗感があっても、続けてみてください。
特に症状が出てる時は、一生懸命物事を肯定的に考えてみましょう。
必ず身体が答えてくれます。
そして、そんなちょっとでも考えを切り替えたら、自分をほめてあげましょう。
- 感情を外に出してみよう
周りのことばかり気になってしまったり、
または自分だけで抱えきれないほどの仕事や家事を抱えて、
黙ってやり遂げていませんか?そんなあなたは、ザ・日本女性です。
奥ゆかしくて、我慢づよくて、
周りを立てることができる素晴らしい女性です。そして、そうやって行くことが大事と家庭環境や社会の中で、
教わってきたのでしょう。でも、頑張らなくていいんですよ。
人は、一人では生きていけないのです。
あなたが、周りのいろんな人を助けてきたように、
あなたのことも助けてくれる人が必ずいます。「みんな自分のことばっかり!」と思ってしまいますが、
それは周りの人たちがどうやって助けたら人が喜ぶのか、
あなたほど経験がなく、そこまで気付くことができないからです。心で思ったことは、声に出してみましょう。
それが一番大事。
感情が脳内にずっと渦巻いていると、
心の引き出しに余裕がなくなってしまい、
うまく整理することができないのです。我慢して我慢してやりぬいてきたとしても、
そこで感情が否定的なままであれば、
結局いつか脳のオーバーヒートが起ります。脳の中からまずは外に吐き出してあげまししょう。
「バカ野郎っつ!」
とか汚い言葉になったっていいんです。心に感情をしまいこんでいるのが、身体の負担になるのですから。
山や海、カラオケボックスでもいいでしょう。
あなたの今あるエネルギーをつかって大きな声で叫んで下さい。
また、感情を外に出せればいいのですから、
紙に書いてそれはびりびりにやぶいてゴミ箱にぽーいとするのも効果的です。 - イメージトレーニング
最近の日本代表のスポーツ選手が
ひと昔前より強くなってきたのは、
イメージトレーニングの強化だといわれています。気持ちの変化は、習慣もかわり行動も変わります。
そして、自分がどうなりたいのかイメージできれば、回復は格段と早くなります。
脳内でも、いいイメージを巡らせているときは、
エンドルフィンという神経伝達物質が働きます。これは、快楽ホルモンともいわれ身体をリラックスするために必要な物質です。
最初は、現実の状態がちらついて、
やってみようと思ってもなかなかできないかもしれません。まずは、楽しかったこと・嬉しかったことを真剣に思い出して下さい。
いつの時代でも大丈夫。
マイナスになってしまう感情の想い出は、避けて下さい。
それを癖づけてみましょう。